理工学部/交通機械工学科科目 Pick Up

自動車工学I・II

自動車工学I・II

自動車は交通機械の中でも最も日常的な機械です。講義では、はじめに後の講義内容を理解するために駆動装置、操舵装置および制動装置など必要最小限の構造について、またHV(ハイブリッドカー)やEV(電気自動車)などの基礎についても学習します。そして物理の力学の法則を使い、自動車の基本運動である走る、曲がる、止まるについて学びます。つぎに自動車が路上を走行するときは[自動車+走行環境+人]の組み合わせのバランスが不可欠で、とくに安全走行の中心となるドライバに関する人間工学をも学習します。ただし、原動機そのものについては「エンジン」の科目で学習します。

航空工学I・II

航空工学Iでは、航空工学の基礎的知識として飛行機の種類、動力飛行の条件、飛行機の構成要素、揚力・抗力係数、圧力係数、モーメント係数、翼型の呼称と特性などの航空工学用語をはじめ、飛行原理、空気力学、構造設計・強度について学びます。
航空工学IIでは、航空機の空力特性、航空機の計器装備、航法と誘導、推進機関(ターボジェットエンジン、ロケットエンジン)の構造、高速空気力学、衝撃波理論、ロケット工学の基礎、人工衛星と宇宙速度の計算法などを学びます。

鉄道車両工学I・II

【流体領域】鉄道工学研究室イメージ

二酸化炭素排出量の少ない鉄道は、地球温暖化対策のひとつとして近年注目を集めています。一方、鉄道は身近な乗り物でありながら、そのメカニズムは一般にはなじみが薄いと思われます。鉄道は、車両、軌道、信号、電力等の複数の分野にまたがる巨大システムであり、その理解には機械工学のみならず、電気工学、土木工学等の広範囲の基礎知識が必要となります。本講義では、機械系学生にもわかるようにそれら基礎知識を解説するとともに、車両を中心にしながら、鉄道という巨大システムを概観していきます。

エンジンI・II

現在、地上走行する乗り物のエンジンの大部分はガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンと呼ばれていますが、それらは4ストロークのレシプロエンジンです。それの基本を理解できるように、常に実際のエンジンおよびエンジン構成品をイメージできるように講義します。その結果、エンジンに生じる特徴的な原理や作動を工学的に理解することができ、さらに加えてエンジン工学では工学事項が多く含まれていますので、エンジン工学を理解することは、ものつくりに必要な種々の工学的な感性・感覚なども習得できるのです。

流体力学I・II

わたしたちの回りに大気や水があって、それらは絶えず動いています。空気の様な気体や、水の様な液体をまとめて流体と称し、その動きを「流れ」と言います。この流れを考えるのが「流体力学」です。流体力学Iでは、流体の性質、流体静力学、定常一次元流れ、運動量理論、粘性流体の流れを取り扱います。流体力学IIでは、流体運動を表す数式の物理的意味、物理的解釈が重要であって、流体運動の基礎式の導出過程とともに、それらの示す物理的意味について講義します。

工業力学

力学は、物体に働く力の作用によって生ずる現象を明らかにする学問です。その力学の法則は、ニュートンの法則に集約されますが、その基礎法則を工学的問題に対していかに応用するかを身に付けることを主な目的とします。本講義では、種々の力学現象を理解するための基礎となる質点の運動や剛体の運動学を中心に演習を交えて講義します。また、より深く力学を学習する為の基礎としてラグランジュの方程式にも習熟することも目的とします。

熱力学I・II

ほどんどの自動車には内燃エンジンが用いられています。内燃エンジンでは熱を機械仕事に変換し、その機械仕事を連続的に取り出しています。熱力学I、IIでは熱と機械仕事との関係、および、熱から機械仕事への変換についての基本法則を学びます。さらに、内燃エンジンなどの熱機関の内部で作動するガスの性質、作動するガスのさまざまな状態変化、および、ガスの状態変化の組み合わせで熱から連続的に機械仕事を取り出すことができる効率などを学びます。

交通機設計

交通機設計

エンジンなどと連結する入力軸のトルクを増幅し回転数を減速させて出力する「歯車式減速機(ギアボックス)」を設計、製作します。限られた条件(材料や工具、工作機械)の中で、構想設計から完成までの一連のものつくりを実践し、デザイン能力や問題解決能力の向上を目的とします。これまでに学んだ、製図(図面の書き方、規則)、機構(機械の運動)、機械要素(軸、歯車、ベアリング)、機械工作(加工の方法)の知識、技術を充分に生かし、自ら考え、出現する問題に対処することで、オリジナルの歯車式減速機を完成させます。

ハンドエンジニアリング

ハンドエンジニアリング

模型飛行機用エンジンの分解、測定、組立、調整、完成・運転までを実習し、工学的センスを修得する講義。実際に部品や構造に触れることで、「モノ」を実感し、知識を自分のものとすることをめざします。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ