髙山 浩希さん（理工学研究科社会基盤デザイン工学専攻　修士課程1年、中村一樹准教授研究室）

土木学会中部支部 令和4年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞

2023年3月3日

平常時と災害時の徒歩アクセスに基づく地区安全性指標の基礎的分析

激甚化する水害への対策として、河川流域全体で災害リスクを分散する流域治水への関心が高まり、空間的なリスク管理の基準として、地区の安全性の評価が求められています。この地区の安全性の評価指標として、避難施設への徒歩アクセスの指標が挙げられます。ここでは、災害による道路の被災リスクを考慮して、徒歩アクセス指標による安全性の評価が必要です。
本研究では、阿武隈川流域の避難施設を対象に、平常時と災害時における周徒歩圏の道路接続性によって地区の安全性の特徴を分類し、その流域における空間分布を示しました。この研究結果は、流域治水において地区特性に適した防災対策の検討に貢献することが期待されます。