久野亮太さん（薬学部薬学科5年、健康・スポーツ科学研究室）

第94回日本衛生学会学術総会　鹿児島ヤングシルバーポスター賞

男子大学アーチェリー選手における試合が筋損傷、炎症・ストレス反応に及ぼす影響

大学アーチェリー部所属の男子選手9名を対象に、試合中の身体活動に伴う筋損傷による炎症反応とストレスホルモンによるストレス反応のどちらがより好中球機能に影響を及ぼしているか血液生化学及び免疫学的観点から検討しました。その結果、炎症反応は血清オプソニン化活性や好中球機能の働きに関与している可能性が示唆されました。一方で、ストレス反応は血清オプソニン化の抑制に関与している可能性が示唆されたものの、試合前後でストレスホルモン値が変化していないことから好中球機能への影響は小さいと考えられました。以上のことから、アーチェリー選手における試合後のリコンディショニングには筋疲労の回復、炎症反応の抑制が重要な要因となると考えられました。