天野真怜さん（薬学部薬学科5年、衛生化学研究室）

第11回次世代を担う若手のためのレギュラトリーサイエンスフォーラム　優秀発表賞

2025年9月13日

(-)-Menthol立体異性体によるTRPA1活性化の種差に寄与するアミノ酸残基の同定

当研究室の学生が、日本薬学会レギュラトリーサイエンス部会主催「第11回次世代を担う若手のためのレギュラトリーサイエンスフォーラム」において、優秀発表賞を受賞しました。
本研究では、冷感刺激や化学物質によって活性化される「TRPA1」というタンパク質に注目し、メントールの立体異性体がヒトとマウスのTRPA1に与える影響を比較しました。その結果、同じ化合物でもヒトとマウスで反応が異なることが明らかとなり、こうした違いに関与する特定のアミノ酸残基を突き止めました。
この成果は、動物実験の結果をヒトに応用する際の注意点や、薬の作用メカニズムの理解に役立つと期待されます。