トップページ/ニュース 開学100周年記念事業
「子ども向け科学・創造体験イベント」を開催

理工学部・情報工学部・農学部・薬学部の理系4学部が連携して企画

基調講演に臨む吉野終身教授 基調講演に臨む吉野終身教授

本学の開学100周年記念事業「子ども向け科学・創造体験イベント~未来を創る“学び”を体感する一日~」が9月27日、天白キャンパスで開催されました。午前は、高校生以上を対象にした理工学部の創立100周年記念イベント「科学研究費助成事業とは~名城大学理工学部の研究から生まれる未来~」も同日開催され、午後は、ノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授・特別栄誉教授による基調講演や科学体験イベント、本学の最先端の研究紹介を通して来場者に学ぶ楽しさを伝えました。

午後から名城ホールで行われた「子ども向け科学・創造体験イベント」は、子どもたちが大学の学びや研究に触れる機会を提供して本学の魅力を幼いころから体感してもらうとともに、大学の知的資源を還元して地域貢献にもつなげようと企画しました。理工学部・情報工学部・農学部・薬学部の理系4学部が連携して「科学」や「創造」「未来」をテーマにした体験型のイベントを展開し、子どもたちの知的好奇心や創造性を育む機会となるようプログラムを組みました。

吉野彰終身教授が「2050年の世界を目指して」をテーマに基調講演

  • アカペラで学歌を披露する理工合唱団OB会の皆さん アカペラで学歌を披露する理工合唱団OB会の皆さん
  • あいさつする小原理事長 あいさつする小原理事長

初めに、オープニングセレモニーで理工合唱団OB会の21人がアカペラで学歌を披露し、小原章裕理事長があいさつで「大学は、学びの根源である『なぜだろう』という疑問や好奇心を大切にしながら、よりよい社会をつくるために学び、研究する場です。本学での今日のイベントを通じて興味や関心のあるものを見つけて、最後まで楽しんでください」と来場者約160人に語り掛けました。続いて、吉野終身教授が登壇し「2050年の世界を目指して」をテーマに講演しました。

吉野終身教授はまず自らの生い立ちを振り返り、ファラデーの「ロウソクの科学」を読んだことがきっかけで理系、そして化学の道を志すようになったことや、京都大学の学生時代に考古学研究会で発掘作業に熱中したことなどを紹介。1981年に研究を始めたリチウムイオン電池の特徴や原理、パソコンやスマホなどモバイルITとEV(電気自動車)に使われるリチウムイオン電池の市場規模も解説し、「『モバイルIT社会の実現に大きな貢献』がノーベル賞の受賞理由の一つに挙げられた」と説明しました。

続いて、吉野終身教授はもう一つの受賞理由「サステナブル社会の実現に大きな期待」にも言及し、「2050年の少女と少年」など動画3作で「未来の車社会」を展望。「AIで自動運転をする『AIEV』が走り回り、車内では多彩なサービスが提供され、EVが蓄電池となって再生可能エネルギーの活用につながる」と強調しました。最後に、オゾン層破壊の問題を取り上げ「地球環境は極めてぜい弱だが、過ちをただせば驚異的な治癒力がある。オゾン層は回復に向かっており、地球温暖化の問題も必ず解決できる」と力を込めました。

  • 「地球温暖化も必ず解決できる」と吉野終身教授 「地球温暖化も必ず解決できる」と吉野終身教授
  • 動画で2050年の世界を展望 動画で2050年の世界を展望

「科学」「創造」「未来」がテーマの多彩な体験イベントを小中学生が楽しむ

  • 理工学部の体験企画 理工学部の体験企画
  • 理工学部の体験企画 理工学部の体験企画

この後に「LIONS ARENA」などで行われた体験型イベントでは、理工学部が「プログラミングをしてロボットを動かしてみよう!」と「おもちゃを作って学ぶ理科の面白さ体験」、情報工学部が「バーチャルリアリティ体験『シャコパンチ』『STANDIVE』」と「体験型シアター “Magic Tree in MEIJO”(みんなでつくる名城の木)」、農学部は「体験してみよう科学の不思議」、薬学部が「きて!みて!さわって!体験できる!おくすり実験教室」と銘打った企画が用意され、教員と学生が指導やサポートに当たりました。

このうち、理工学部の「プログラミングをしてロボットを動かしてみよう!」では、初対面の子どもたちが2人1組になり、自己紹介をし合って仲良くロボットを組み立て、プログラミングした通りに動くと歓声を上げていました。農学部の企画では5種類の白い粉の正体を探るため、顕微鏡でのぞいて観察したり、水に溶かしてリトマス紙にたらして変化を見たりする体験ができたほか、薬学部の企画でも軟膏を練って容器に詰める体験などがあり、子どもたちは真剣な表情で取り組んでいました。

  • 情報工学部のVR体験 情報工学部のVR体験
  • 薬学部の軟膏調剤体験 薬学部の軟膏調剤体験
  • 農学部の企画で顕微鏡をのぞく 農学部の企画で顕微鏡をのぞく
  • 農学部の企画でリトマス試験紙の色の変化を観察 農学部の企画でリトマス試験紙の色の変化を観察

理工学部創立100周年イベントも同日開催 最先端の研究を5教員が紹介

  • あいさつする児玉学部長 あいさつする児玉学部長
  • 齊藤教授 齊藤教授

一方、午前中に名城ホールで開催した「科学研究費助成事業とは~名城大学理工学部の研究から生まれる未来~」には、高校生や親子連れら約110人が来場しました。初めに、児玉哲司学部長があいさつし、まず「地域に根差した学部で、この地域の製造業に向けて技術者を輩出することが学部の使命です」などと理工学部の特徴などを紹介しました。そのうえで「科研費で取り組んでいる研究の一端を皆さんに知っていただければ」とイベントの趣旨を説明しました。

続いて、5人の教員が登壇。齊藤公明教授(数学科)が「極微の世界を解明する数学」、堀田一弘教授(電気電子工学科)は「最先端の人工知能と異分野連携」、竹内哲也教授(化学・物質学科)は「科研費×半導体研究者⇒未来の社会へ」、加藤健司准教授(メカトロニクス工学科)は「暮らしと挑戦を支えるロボット技術」、寺西浩司教授(建築学科)は「建築×3Dプリンター -建物をプリントする時代-」と題して、それぞれ科学研究費などで採択された研究テーマについて講演しました。

講演では研究内容の紹介に加えて、竹内教授は自らの経験を踏まえて、研究テーマの決め方や科研費に採択されるにはどうすればいいかなどを解説。来場者に向けて「若い時の研究が重要で、複数の関連したテーマを持つことも大切」と述べ「好きなことを全力で取り組めば自分だけの強みになり、必ず成果が出ます」と訴えました。さらに、寺西教授も研究者を志す若者たちに「自分たちの手で『世の中をガラッと変えてみよう』という気持ちを持ってください」と呼び掛けました。

  • 堀田教授 堀田教授
  • 竹内教授 竹内教授
  • 加藤准教授 加藤准教授
  • 寺西教授 寺西教授
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ