トップページ/ニュース 臨床心理士・スクールカウンセラーの水野康樹さん
人間学部の2・3年生に特別講義

テーマは「学校現場における心理支援とスクールカウンセラーの役割」

人間学部の2・3年生を対象とした特別講義が10月23日、ナゴヤドームキャンパスで行われ、臨床心理士でスクールカウンセラー(SC)の水野康樹さんが登壇。テーマは「学校現場における心理支援とスクールカウンセラーの役割」で、受講した学生約160人は具体的な事例をもとに学校での心理支援やSCの役割について理解を深めました。

名古屋市内の中学校で教諭、教頭、校長を歴任した水野さんは、「水野心理相談室」を開設して幅広い年齢層の相談に携わっているほか、市内の小中学校でSCとしても活動しています。また、高齢者施設では表現・芸術療法の一種「コラージュ」や身体の動きなどを手がかりとした心理支援にも取り組んでいます。

生徒の悩みには教職員や保護者などと連携してチームで支援することも紹介

講義で水野さんは、不登校やいじめ、友人関係、学業・進路、身体の不調、自傷や希死念慮、インターネットやSNSに関するトラブルなど、学校でSCに寄せられる相談を取り上げました。SCが相談の背景にある心身の不調や家族関係、発達特性、身体の問題などを理解し、支援の方向性を考える「見立て」について、模擬事例を交えながら解説しました。

この中で、水野さんは「目に見える行動だけで判断せず、一人ひとりが経験している世界や、その人自身の物語に耳を傾けることが大切」と強調。また、生徒の悩みには、友人関係や家庭、学級・学年、地域、教師など、さまざまな要因が関わることがあることから、必要に応じて教職員や保護者などと連携し、チームで支援することについても紹介しました。

講義中、水野さんは「カウンセラーに相談がありました。皆さんだったら、どう動きますか」と学生たちに問いかけ、考える時間を設けながら説明を進めました。中学校教諭としての経験も交えた具体的な話に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。模擬事例を扱う際には、内容を聞いてつらさを感じた場合の対応についても伝えるなど、受講生への配慮も示していました。

講義の後、学生たちからは「目に見える行動だけに注目するのではなく、本人が抱えている不安や困りごとの背景を理解する姿勢が重要だと思った」「子どもの悩みを軽視せず、保護者や担任の先生と協力して子どもを守ることが大切だと理解できた」といった感想が寄せられました。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ