研究・産学官連携研究代表者メッセージ

 プラズマのバイオ分野への応用は,国内外で従来の医療機器の殺菌だけにとどまらず,医療分野では潰瘍の治療やがん細胞の選択的不活性化に効果があることが示され,その実用化が大いに期待されています。農学分野においても,殺菌・殺虫だけではなく,その発芽促進や成長促進に効果があることが示され,それらの応用が期待されています。

 しかしながら,これらは効果の実証研究が先行し,それらのほとんどのメカニズムが定量的には解明されていません。特に今後の医療や治療と同様に,植物などの発芽促進や成長促進への適用においても,プラズマ中のどの因子の効果が高いか個別の効果及び相乗効果や安全性を定量的に評価し,それらのメカニズムを理解して制御することがさらに重要となります。さらにこれらの技術を実用的な技術とするためには処理した細胞や青果物や食肉などの安全評価法の確立も重要となります。

 以上の研究の遂行には理工学だけでなく本学の農学,薬学の英知を結集することが必要不可欠であり,日本で初めてとなるプラズマ理工学と農学,薬学分野の融合を目指した学際的な研究センターを農学、薬学の教員の協力を得て設立することができました。

 プラズマの農学や薬学分野への応用としては殺菌への応用はもちろん,青果物の付加価値を高める抗酸化値の向上手法や培養細胞の活性化向上手法などの開発も目指しています。これら応用手法の開発を通して,将来的には例えば高い抗酸化値を有する青果物の安定的供給や効果的なアンチエイジング手法の実現などにつなげ,将来の食糧問題や高齢化問題の解決の一助になるよう努力していきたいと考えています。

FEATURE

  • FEATURE3
  • FEATURE2
  • FEATURE1