理工学部/数学科学科長からのメッセージ

MESSAGE

 名城大学の数学科には毎年約90名の学生が入学してきます。その中で半数以上が中学や高校の数学の教員を志望しています。実際に教員になるのは、塾なども合わせて30名くらいです。最近は学生の売り手市場で、教員にならない学生はいろいろな職に就いていきます。卒業後、数学を直接に必要とする仕事をする学生は、たぶん半分に満たないと思います。そんな彼・彼女らに4年間に数学科として教えるべきことは何だろうか、数学科の役割は何だろうかと考えることがあります。
 一年生では線形代数と微分積分をやります。これらは理工学系の基礎科目です。このあと、2,3年生で少しずつ専門的になっていき、4年生で各教員について、セミナーをやります。また名城大学の数学科の特徴として、計算機教育にも力を入れており、進路の幅を広げております。しかし、これらは何を教えているかを並べただけです。
 うちの近所においしいうどん屋があります。このうどん屋は何をやっているかというと、味噌煮込みうどんや、カレーうどんなど、いろいろな種類のうどんをお客に出しています。ここで重要な点は、おいしいということです。おいしくないうどん屋は、うどん屋としての役割を果たしているとはいえません。まずいうどんが出てきたら、お客は腹が立つでしょう。また、大切なことはお客の側にもあります。お客は空腹でなければいけません。お店に入る前にポテチを一袋食べていてはいけません。
 私が望むのは、学生には興味をもったことを主体的に学んでほしいということです。1,2年生のうちは、いろいろな内容を詰め込まれます。3年生後半や4年生になったら気に入った分野を、自分で本を読んだり、仲間とセミナーをしたりして勉強してもらいたい。自分の勉強ですから、役に立つかどうかとか、人からの評価を気にする必要はありません。現代の数学は大変広く、深く発展しています。名城大学の数学科の役割は、それらをわかりやすく、面白そうに提供することであろうと思います。主体的というのは、一方で主観的になりがちなので教員の意見が必要ですし、間違いを指摘しあったり刺激を受けたりする仲間も大切です。数学科を充実したこうした勉強ができる場にしていくため一層努力いたします。おいしい数学屋になりたいですし、学生には満足するまで学んでほしいと思います。

学科長 土田 哲生

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