理工学部/数学科飛び入学
17歳で入学、20歳で大学院進学も可能
理工学部数学科では、高校2年修了者(17歳)を対象とする「飛び入学制度」を導入しています。数学分野では全国初の試みで、卓越した能力と柔軟な思考力を有する高校2年生修了生を受け入れて、早い段階で高等教育の機会を提供するのが目的です。飛び入学の後は数学科のカリキュラムに添って数学の基礎をじっくりと学び、さらに飛び入学生独自に用意されたいくつかの授業(総合数理プログラム)も併せて受講します。各種の実験設備やコンピューターを備えた「総合数理プログラム支援室」には、飛び入学生をはじめ様々な世代の学生が集い数学はもちろん、自然科学や社会科学を幅広く学ぶ。また、飛び入学制度を生かせば20歳の時点で大学院進学も可能になります。
総合数理プログラム
飛び入学制度とは
「飛び入学」とは、多様な個性を伸ばすために、戦前の日本や現在欧米で普通に行われている制度で、卒業を待たずして、より上級の学校に進学できる入学方式のことです。
名城大学には、高校2年生修了と同時に理工学部数学科に入学できる「飛び入学」のシステムがあります。また、大学3年次修了と同時に、大学院へ進学する「飛び入学」も可能です。高校から大学への「飛び入学」、大学から大学院への「飛び入学」、両方の制度を利用すれば、一般的な場合より2年早く、20歳で大学院へ進学することができます。
通常の教育システムがもの足りなかったり、もっと早く深い、また幅広い勉強がしたいなどの希望をもつ個性的な高校生のみなさんに、名城大学は門を開いています。
総合数理プログラムのめざすもの
早い段階で高等教育の機会を提供し、創造性と総合性豊かな人材を育成します。
数学はさまざまな科学の基本。
諸科学の基本的言語ともいえる数学に対する期待は、数理科学とコンピュータの発展によって、近年ますます高まっています。その応用範囲は、自然科学・工学だけでなく、社会科学や人文科学の分野にも拡大しています。
このような背景をふまえ「総合数理プログラム」では、多様な個性を生かし、またそれを伸ばし、もし「飛び入学生」に不足する学力があるなら、それを補いつつ、新しい学問を生み出すことのできる、課題発見型、課題解決型の総合的教育・研究のための授業や活動を用意しています。
大切なのはテクニックよりも応用力。
学校の試験では必ず正解があります。しかし、現実の社会で直面する問題に、正解はありません。優れた応用力とは、方程式を上手に解くテクニックを指すのではありません。「なぜ方程式が必要なのか」と疑問を持ち、考え、答えを見つけだすことのできる創造性は、主体的な総合力から生まれます。
創造性と総合性は「全人格的教育」で。
総合数理プログラム学生(飛び入学生)に用意されている「総合数理プログラム」のバックボーンとなる名城大学の理工学部は、中部地区随一の伝統と実績をもつ私立理工系学部として知られています。
「総合数理プログラム」では、この理工学部を中心に、文系・理系を併せ持つ総合大学としてのメリットを最大限に生かし、全学の協力のもとに、豊かな人間性と、科学の未来を担う能力を備えた人材を育成する総合的「全人格的教育」を行っています。また、総合数理サロンやさまざまなセミナー、談話会、研修会、研究会を主体的にこなすなかで、創造性を伸ばし、人間的総合力を鍛えます。
総合数理サロン
- 地域貢献セミナー
- 招聘(しょうへい)
講師談話会 - 国内研修
研究・学習への主体的参加
他学部履修制度
- 法学部
- 経営学部
- 経済学部
- 外国語学部
- 人間学部
- 都市情報学部
- 農学部
- 薬学部
新たな課題の発見
他学科履修制度
- 情報工学科
- 電気電子工学科
- 材料機能工学科
- 応用化学科
- 機械工学科
- 交通機械工学科
- メカトロニクス工学科
- 社会基盤デザイン工学科
- 環境創造学科
- 建築学科
幅広い科学力の養成
カリキュラム
数学の基本を学び、広い視野から現代数学を見渡します。
数学の基礎を固め、自ら学び・考え・創造する。
総合数理プログラム学生(飛び入学生)には、一般学生の通常の教育課程のほかに、「総合数理専門セミナー」が用意されています。このセミナーは専門の基礎をていねいに個人指導する「基礎演習」、「総合数理基礎セミナー」、「総合数理応用セミナー」から構成されています。
総合数理プログラムの授業科目(2014年度)
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |
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基礎演習 | 総合数理基礎演習 IからIV |
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総合数理 基礎セミナー |
サイエンス・ ボランティア 入門 I ・ II |
探求活動 入門 I・II |
基礎 ゼミナール I・II |
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総合数理 応用セミナー |
数学講究 |
卒業要件
総合数理プログラム学生(飛び入学生)は「総合数理専門セミナー」の教育課程のほかに、数学科の一般学生と同じ教育課程を履修することになります。
総合数理プログラム入学試験
学校教育法による情報公開
高等学校卒業程度認定審査の実施について
当該認定審査は、大学への飛び入学者に対して入学した大学での一定の単位の修得状況をもとに、高等学校において3年の課程を修了した者と「同等以上の学力」を有することを文部科学大臣が認定するものです。これまで高等学校を中退して大学に飛び入学していた者が、当該認定審査に合格することにより、大学入学資格を得ることができる等、高等学校卒業と同等の法的地位を得ることができます。
出願にあたっては、以下HPをご確認ください。
高等学校卒業程度認定審査:文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/index_00002.htm