トップページ/ニュース 吉野教授が中日懇話会でリチウムイオン電池開発秘話

講演する吉野彰教授 講演する吉野彰教授

吉野彰大学院理工学研究科教授が4月3日、名古屋観光ホテルで開かれた「中日懇話会」で講演しました。演題は「リチウムイオン電池が拓く未来と開発秘話」で、リチウムイオン電池の現在、過去、未来の3部構成で講演を進めました。

「現在」では、車載用リチウムイオン電池の開発ロードマップを紹介。各国の環境規制を受けた電気自動車(EV)の普及と、走行距離の進展を考察しました。
「過去」は、1985年に世界で初めてリチウムイオン電池の原型を開発するまでの試行錯誤をはじめ、正極にコバルト酸リチウム(LiCoO₂)、負極に炭素を使う電極構造とそれを作る難しさなどをたどりました。さらに、リチウムイオン電池事業化の時代背景として、デジタルカメラと8㎜ビデオカメラ、携帯電話用への需要があったことを分かりやすくたどりました。
「未来」は、市場の将来性に関して。「最近聞く耳慣れない言葉」として、AIEV(Artificial Intelligence Electric Vehicle)を取り上げ、AI技術で創出された無人自動運転機能を有するEVと定義。2025年以降、マイカーは漸次、AIEVに置き換わっていくと予測しました。従来は地球環境に優しいものは費用負担がかさむという流れだったが、AIEVへの置換は「スマートフォンの費用と同じぐらいの金額で、コスト負担も減る」と想定。「地球環境への貢献とコスト負担の軽減を両立したものだけが生き残る」と強調して締めくくりました。
中日懇話会は中日新聞社が主宰。経済界幹部や経営者、大学人らが講演を聞き、交流する会です。

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