移行用/ニュース 「はまらいんや!大島」を実施 ベンチ13脚を製作、設置

建設中の鶴亀大橋をバックに記念写真に納まる参加者たち=宮城県気仙沼市大島で 建設中の鶴亀大橋をバックに記念写真に納まる参加者たち=宮城県気仙沼市大島で
運動公園にベンチを設置した班のメンバー 運動公園にベンチを設置した班のメンバー

ボランティア協議会の東日本大震災復興支援プロジェクト「はまらいんや!大島」が5月26~29日の3泊4日の日程で、宮城県気仙沼市大島で行われました。初参加の30人を含む学生43人が木材を使ったオリジナルのベンチ13脚を作り、大島の観光地や運動公園などに設置しました。

一行は26日夜に天白キャンパスをバスで出発。27日朝に気仙沼市に着くと、菅原茂市長が出迎えました。フェリーで大島に渡り、定宿にしている旅館椿荘花月でベンチ製作が始まりました。昨年12月に12脚を作って島内の観光地に置いたところ好評で、引き続き今回もメーンの作業にしました。木材は今回も、地元で建設会社を経営する菅原哲夫さんから提供されました。学生たちは長さ約180㎝、幅約30㎝の木材に気仙沼大島にちなんだ絵を描きました。海やフェリー、カモメ、ユズ、星空などを表現したり、建設中の橋(愛称・鶴亀大橋)を描いたりしたものもありました。13脚は翌28日、学生たちが島内の6カ所に設置しました。場所は「島の人たちが徒歩での移動の際に一息つける所」ということに焦点を当てて学生が選考しました。

27日夜は、地元の「大島の自然を守る会」の小野寺隆太代表と小野寺敏行副代表と椿荘花月の村上盛文さんから2011年3月11日の大震災当日の惨状や復興過程、防災の教訓などを聞きました。参加者は4~5人の班ごとに車座になって意見交換し、最後は一人一人が今回の参加で気づいたことなどを発表しました。東海地方でも想定される南海トラフの巨大地震への心構えや今後の学生生活での意気込みを語る学生もいました。

大島は東北地方最大の離島ですが、2019年度に鶴亀大橋が開通し本土とつながると、本土からの日帰り観光地となり、大きな変化が予想されます。橋げたは2017年3月に架けられました。参加者は28日、地元選出の市議、菅原博信さんの案内で架橋の現場を間近に見ることができました。
各班のメンバーは、初対面で学部も違うにもかかわらずすぐに打ち解け、チームワークを発揮していました。今回得た気づきが、今後の成長に寄与することが期待されます。

4日間を振り返って同協議会災害復興ボランティア部門副代表の松田卓也さん(理工学部交通機械工学科3年)は「参加学生、職員、気仙沼市内でお世話になった人たち。この皆さんの理解、協力があったからこそ活動ができた」と感謝の気持ちを話しました。同代表の坪井美菜さん(人間学部3年)は「大震災を忘れず、自分の中に落とし込むことが大切。今回得たこと、大島に来て気づいたことを家や大学に帰ってから周囲に伝えてほしい」と期待しました。

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