移行用/ニュース 野依セミナーを開催 大学院生ら約50人が聞き入る

  • 講演する野依特任教授 講演する野依特任教授
  • 野依特任教授(前列中央)と教員、大学院生 野依特任教授(前列中央)と教員、大学院生

2001年ノーベル化学賞受賞者の野依良治大学院総合学術研究科特任教授と語り合う「第15回野依セミナー」が2月17日、天白キャンパスのタワー75で開かれました。野依特任教授は「掛け算が質を変える」をテーマに話し、教員と大学院生ら合わせて約50人が聞き入りました。

テーマは「足し算」ではなく「掛け算」こそが、創造的な意味をもつという趣旨です。野依特任教授は「足し算は同じ単位のものしかできず、量は増えても質は変わりません。しかし、掛け算すると面積ができ、もう一つ掛けたら体積という新しい概念になります。掛け算することで新しい質ができるのです」と解説しました。

総合学術研究科の鈴木茂廣教授をコーディネーターに本学の大学院生4人との話し合いもありました。中国からの留学生で総合学術研究科博士後期課程1年の金海燕さんの日中学生気質に関するコメントから「異質とのめぐり会い」に話題が及び、野依特任教授は「私は30歳になって初めてアメリカへ博士研究員として行きました。アメリカ人だけでなく、世界各国からのさまざまな人とめぐり会い、大きな影響を受けました。若いころに人間関係を築くと将来大きな広がりをもちます」と、体験に根差したアドバイスをしました。チームで課題を解決することの重要性にも言及し、「若い時に人脈を広げておかなければなりません」と大学院生たちに語りかけました。

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