移行用/ニュース 溝口明則教授が日本建築学会賞論文賞を受賞

一般社団法人日本建築学会は4月16日、理工学部建築学科の溝口明則教授に日本建築学会賞論文賞を授与しました。同賞は1949年に設けられ、近年中に発表された研究論文で、分野を集大成した論文や独創的な単独の論文、あるいは新しい分野、境界領域の論文が対象です。
溝口教授は「法隆寺建築の設計技術」のテーマで、日本建築史学の揺籃期から1世紀以上にわたって論じられてきた、法隆寺創建時の建物の造営尺度や寸法計画について、これまでの研究を詳細に検討し、中世の「枝割制」や近世の「木割」と呼ばれる設計技術の考察を踏まえて、新説を示しました。設計技術の歴史について、従来の認識の見直しを迫る、大きな広がりを持つ視点が評価され、今回の受賞となりました。溝口教授は「大学院生の頃の近世の木割書研究から、中世遺構の分析を経て古代に遡り、最後に法隆寺に辿り着きました。個人の集大成として著作にまとめたものが評価されたことを、大変うれしく思っています」と喜びを語りました。
  • 今回の受賞研究をまとめた著書「法隆寺建築の設計技術」  (鹿島出版会、2012年7月15日発行) 今回の受賞研究をまとめた著書「法隆寺建築の設計技術」  (鹿島出版会、2012年7月15日発行)
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