移行用/ニュース 震災乗り越える岩手の自動車生産拠点化を後方支援 名城大学地域産業集積研究所が愛知の自動車部品メーカーとの交流後押し

岩手県の自動車部品メーカー15社が1月22~24日、愛知県を訪れ、自動車メーカーと取り引きのある4社と情報交換、工場視察など交流を行いまし た。トヨタ自動車東日本の岩手工場を抱える岩手県は、北上市など内陸部での自動車産業が活発で、東日本大震災で、沿岸部が大きな被害を受けた同県の復興を 産業面からけん引しています。しかし、部品供給など自動車関連の地場産業育成が大きな課題になっており、名城大学地域産業集積研究所(所長・渡辺俊三経済 学研究科長、略称・集積研)では、経営学部の田中武憲教授(自動車産業論)が中心となり、震災前から、岩手県を中心にした東北での自動車産業集積地として の課題研究を進めてきた経緯もあり、今回の交流をコーディネートしました。交流は、経済産業省補助金を得た「MonoProいわて『岩手ものづくり復興支 援事業』」として取り組まれ、財団法人いわて産業振興センターと岩手銀行が主催、名城大学の集積研が後援。総勢40人以上の経営者らが参加し、名古屋市、 東海市、刈谷市、一宮市に本社のあるメーカー4社の工場などを見学し、活発に情報交換を行いました。

【写真】 東海市のカネコ産業を訪れ、名城大学卒業生でもある小森隆幸社長から説明を聞く岩手県からの参加者たち(1月23日)

田中教授ら、震災前から国内第3の生産拠点に注目

田中教授によると、集積研では、トヨタ自動車が愛知、九州に次いで、東北を国内第3の生産拠点に位置づけていたことから、新たな自動車産業集積地としてト ヨタ車の生産工場がある岩手、宮城県の自動車産業に注目してきました。2011年度からは本格的な現地調査が始まりましたが、大震災直前の3月7、8、9 日には、田中教授と経済学部の渋井康弘教授、経営学部の冨岡徹教授の3人が北上市から沿岸の釜石市に入り、釜石市から名古屋に戻った直後に大震災が発生し ました。

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田中教授

トヨタの小型ハイブリッド車「アクア」を生産する岩手県金ヶ崎町にある関東自動車工業(2012年7月からトヨタ自動車東日本岩手工場)も震度5強の揺れ に見舞われ、部品調達が一時困難になり、ほぼ1か月間、生産がストップしました。8月後半にやっと震災前の水準まで復旧しましたが、集積研では田中教授と 渋井教授、前所長でもある中根敏晴学長の3人が9月、岩手工場を訪れ、田ノ上直人工場長、上野克幸副工場長らから被災状況や今後の課題などについて説明を 受けました。
2011年11月5日には、名城大学名駅サテライトで、集積研がホスト役になり、岩手大学を中心とする岩手県の産官学のネットワーク関係者を招き、岩手県でのモノづくりを中心とする復興を支援する交流会を開催しました。

田中教授の話

「岩手の自動車産業は『アクア』の生産が好調だが、愛知県の自動車部品メーカーなどからの部品供給は、コスト面からも限界に近く、リスク分散という面から も課題は大きい。岩手・東北で完結した自動車産業を構築するためには岩手と愛知の連携が不可欠で、両地区に人的ネットワークを築いてきた名城大学の集積研 がその仲介役として果たす役割は、震災復興の後方支援とも言え、一段と重要になると思われます」

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