移行用/ニュース 飯島澄男教授が中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の外国籍院士に選出されました。
大学院理工学研究科の飯島澄男教授が、理化学研究所の野依良治理事長(名城大学総合学術研究科特任教授、2001年ノーベル化学賞受賞)とともに、中国科学院(Chinese Academy of Sciences、略称CAS)の新たな外国籍院士に選出されました。
中 国科学院は1949年に設立された政府直属の自然科学分野の集まりで、院士に選ばれることは中国では最高の栄誉とされています。外国籍院士の選考は、院士 選考同様に2年ごとに行われ、国際的に卓越した学術業績を有し、中国の科学技術の発展に重要な貢献のあった外国人に対してその称号が贈られます。今回は 30年以上にわたる中国の電子顕微鏡学への貢献とカーボンナノチューブの発見の功績を認められた飯島教授と野依氏が選出されました。
今回新たに選出された院士を含めた中国科学院の院士は727人となり、外国籍院士は64人となります。これまで外国籍院士に選出された日本人は、井口洋夫 博士(東京大学名誉教授、元岡崎国立共同研究機構長)のみでした。今回は12年ぶりに飯島教授、野依氏の日本人研究者の選出となりました。
授与式は中国の国家主席、全国人民代表大会常務委員会委員長、国務院総理ら国家指導者層が出席する中国科学院・院士大会で、今年6月に行われる予定です。
飯島教授は「中国の研究者とは日中平和友好条約が調印された1978年の直前から個人的交流が始まりましたが、その当時の研究者が中心になり今回の栄誉に努力してくれました。「草の根交流」は大切ですね。」と喜びを語っています。