移行用/ニュース 飯島澄男教授が市民に向けて講演 ─あいちサイエンスフェスティバル2011─

  • あいさつする中根学長 あいさつする中根学長

市民向けに開催されている「あいちサイエンスフェスティバル2011」(名古屋大学主催)の一環として、「先端科学技術と社会」をテーマにした講演会が、 10月29日、名古屋市中区の電気文化会館イベントホールで開催され、本学理工学研究科の飯島澄男教授が「カーボンナノチューブ発見の背景」というタイト ルで講演を行いました。
講演には、一般市民約80人が参加。講演に先立ち、中根敏晴学長が「こうした市民の皆さまとの対話により、科学教育、科学技術の発展に貢献していきたい」とあいさつしました。

飯島教授は「科学はよく見る(観察する)ことから始まる」と、電子顕微鏡でさまざまな物質を解析する基礎科学の事例を紹介。カーボンナノチューブ発見に 至った道のりについて、「カーボンナノチューブの発見は偶然だったが、発見の前に電子顕微鏡を使って、いろいろな体験をしてきたことが発見につながった。 エックス線やフラーレン、ニュートリノなど、ノーベル賞を受賞したような大きな発見も全て偶然であり、それが普通のこと。ただし、発見するためには備えて おくことが大切で油断しているとチャンスを逃してしまう。日常生活も同じだが、一つひとつの経験の積み重ねが大切で、常に周りを見渡してチャンスを生かせ るように備えることが大切だ。パスツールの言葉として有名ですが、偶然はよく準備した人に微笑むのです」と語りました。
質疑応答では、一般市民、大学生らから質問が相次ぎ、講演終了後に個別に質問をする学生もいました。

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