トップページ/ニュース 吉野彰教授が電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会で特別講演
リチウムイオン電池を原動力とした新しい車社会の到来を予測
質問に答える吉野彰教授
講演する吉野教授
リチウムイオン電池の原型を世界で初めて開発しノーベル賞候補とされる吉野彰大学院理工学研究科教授が9月3日、天白キャンパスで開かれた電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会で特別講演しました。演題は「リチウムイオン電池の開発物語」。吉野教授は、1981年の研究開始、電池の正極材料と負極材料の探索、1985年の原型完成、安全性を証明する野外試験など、開発の経緯をたどりました。
リチウムイオン電池の市場は1995年以来拡大を続け、電気自動車に使われるなど社会を大きく変えました。吉野教授はリチウムイオン電池の販売実績で、自動車用途が2017年にスマートフォンなどのモバイルIT用途を逆転したことを紹介し、今後の車載用リチウムイオン電池開発のロードマップを示しました。その流れで「いろいろな要素技術とリンクしながら新しい車社会が生まれる」と予測しました。