トップページ/ニュース 福田敏男教授が中日文化賞を受賞 本学から2年連続の栄誉
マイクロロボット、バイオロボットの世界的な先駆者
祝賀会で小原章裕学長(左から5人目)らと記念写真に納まる福田敏男教授(同6人目)
中日文化賞贈呈式で他の受賞者・団体と記念写真
第72回中日文化賞の贈呈式が5月29日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれ、受賞者の福田敏男大学院理工学研究科教授に賞状と正賞の時計、副賞が贈られました。福田教授の業績は「ロボット工学の先進的研究と応用」です。
同賞は、中日新聞社が日本国憲法の施行を記念して1947年に制定。翌48年から毎年、学術や人文芸術の分野で優れた業績を上げ、文化の向上に寄与した個人や団体を顕彰しています。今年は福田教授を含む3人と1団体が受賞しました。
福田教授はマイクロロボット、バイオロボットの世界的な先駆者として知られます。会員数約42万3000人と世界最大の電気・電子関係の専門家組織であるIEEE(アイ・トリプル・イー、米国電気電子工学協会)の2020年会長に選ばれ、2020年1月から務めます。これはアジアから初の選出です。
中日文化賞は、本学からは2018年の吉野彰大学院理工学研究科教授に次いで2年連続の受賞になります。
世界に広がる人的ネットワークでIEEEの2020年会長に
贈呈式で福田教授は受賞スピーチを行い、1989年に名古屋大学教授に就任して以来、名古屋での研究・教育がちょうど30年になること、その間、欧米やアジアの留学生を含む教え子101人が博士号を取ったこと、米国のエール大学留学やドイツのシュツットガルト大学客員研究員の経験から米国とヨーロッパそれぞれに拠点ができたこと、ロボット研究を中心にマイクロロボットやナノロボットという新しい分野を開拓してきたことを紹介。それぞれの人的交流から世界的なネットワークが広がり、IEEE会長に選ばれるに至ったと語るとともに、「東海地区にはお世話になった」と周囲に謝辞を述べました。
贈呈式に続く祝賀会には、小原章裕学長らが招待され、福田教授の栄誉を祝福しました。
- 賞状を受ける福田教授
- スピーチを行う福田教授
- 祝賀会で乾杯する福田教授