トップページ/ニュース IEEE会長らを招き「Meijo Science Technology Seminar」を開催
大野副学長「国際化の進展を祈念」
米国に本部を持つ世界最大の電気・電子関係の専門家組織、IEEE※注(アイ・トリプル・イー、米国電気電子工学協会)の2020年会長を務める大学院理工学研究科の福田敏男教授が中心となり、5月29日、天白キャンパス研究実験棟Ⅱで、「Meijo Science Technology Seminar」が開催されました。本学国際化計画2026の学部・研究科の国際専門研修として、大学院理工学研究科と国際化推進センターが主催しました。
福田教授が司会を務め、IEEE2019年会長と次期会長が顔を合わせるという大変すばらしい機会に恵まれ、IEEE現会長のジョゼ・ムーラ教授(カーネギーメロン大学、米国)とIEEE2016-2017地区理事のマチェイ・オゴジャウェック教授(ヤギェウォ大学、ポーランド)がそれぞれ英語で講演しました。本学学生や学外の研究者ら約50人が出席し、世界最先端の研究概要を聴講しました。質疑応答も活発に行われ、参加者は大いに刺激を受けていました。
冒頭、国際化担当の大野栄治副学長が「今回のセミナーを機会に、IEEEと名城大学の関係がより一層発展的なものになり、名城大学の国際化がさらに進展することを祈念します」とあいさつしました。
ナノシステムの専門家であるオゴジャウェック教授は「3次元ナノシステム ー 進歩と挑戦」のタイトルで講演し、半導体メモリーの進化から説き起こし、より高速で小さく、高性能のプロセッサーを開発するため、イノベーションが求められていることを強調しました。同教授は、飯島澄男終身教授が発見したカーボンナノチューブの材料としての可能性にも言及。司会の福田教授が、飯島終身教授が本学に所属していることを紹介しました。
信号処理の専門家であるムーラ教授の演題は「ウェブカメラを用いた交通流の計測」です。ニューヨーク・マンハッタンの車の通行量を道路に設置されたウェブカメラの画像をディープラーニング(深層学習)で分析、計測した結果を報告。データを密度濃く集積し、車のタイプや色の識別、天候の影響などについても評価していました。また、現会長として、IEEEの現状と問題点、運営の将来像も語りました。
※注 “The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.”の頭文字
学長を訪問
- 小原章裕学長らと記念写真
- 小原学長(右)から記念品を受け取るオゴジャウェック教授
セミナーに先立って、ムーラ教授とオゴジャウェック教授は小原章裕学長を訪問しました。
- 熱心に聴講する教員や学生ら
- 司会を務める福田教授
- 講演するオゴジャウェック教授
- 質問に答えるムーラ教授