トップページ/ニュース 外国語学部のクマーラ教授にJICA理事長賞 個人のスリランカ人では初

開発途上地域の経済、社会の発展に貢献

JICA理事長賞を受け、学生から拍手を浴びるアーナンダ・クマーラ教授(右) JICA理事長賞を受け、学生から拍手を浴びるアーナンダ・クマーラ教授(右)
JICA理事長賞の表彰状を手にするクマーラ教授(右)と、仲宗根邦宏次長 JICA理事長賞の表彰状を手にするクマーラ教授(右)と、仲宗根邦宏次長

外国語学部のアーナンダ・クマーラ教授が、独立行政法人国際協力機構(JICA)との協力を通じて開発途上地域の経済及び社会の発展に大きく貢献した功績で第16回(2020年度)JICA理事長賞を受賞しました。理事長賞は2020年度は48個人・団体に授与されました。クマーラ教授はスリランカ人で、JICAによると、スリランカ人の受賞は初めてです。

表彰式は10月15日にオンラインで行われましたが、地元のJICA中部からの表彰状授与式が10月21日、ナゴヤドーム前キャンパス北館で外国語学部1年生の授業に合わせて行われました。学生たちが見守る中、JICA中部の仲宗根邦宏次長からクマーラ教授に北岡伸一理事長名の表彰状が伝達されました。

クマーラ教授の主な功績は、以下の通りです。

(1)三重県協力隊を育てる会の設立に尽力し、初代会長として同県派遣隊員への支援を行うとともに地域での青年海外協力隊事業の広報に貢献。

(2)鈴鹿国際大学(現・鈴鹿大学)、名城大学等において、学生に国際協力や協力隊事業への関心を誘起。

(3)地域の有識者として各種講演、執筆活動等、行政組織の各種委員等を通じて市民に国際協力や協力隊事業の重要性についての理解を促進した。

(4)日本でNGOを設立、主宰し、日本人市民によるスリランカ支援を実施するとともにJICA草の根技術協力事業を通じて現地の人材育成に貢献。

1年生の授業で伝達 「今の私にできること」という言葉を学生に贈る

伝達を受けた後、クマーラ教授は学生たちに「今の私にできること」という言葉を贈りました。「今の私にできることは何か。この言葉を胸に、国際協力の活動に関心をもってほしい。いろいろな知識を身につけ、世界に羽ばたいてほしい」と語りました。

この授業では、仲宗根次長が登壇し、開発途上国の現状と、国連サミットで採択された2030年までの国際目標SDGs(持続可能な開発目標)について解説しました。

JICAのサイト

英語による紹介ビデオ(クマーラ教授のシンハラ語によるあいさつ付き)

  • 表彰状の伝達を受けるクマーラ教授(右) 表彰状の伝達を受けるクマーラ教授(右)
  • 学生たちに「今できること」という言葉を贈るクマーラ教授 学生たちに「今できること」という言葉を贈るクマーラ教授
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