トップページ/ニュース 燃料電池車MIRAI開発者講演会 トヨタの技術者がカーボンニュートラルに向けたコンセプトと進化の努力を語る

吉田耕平部長「SDGsに向けた挑戦が始まっている」

講演する吉田耕平氏(右)と折橋信行氏 講演する吉田耕平氏(右)と折橋信行氏
天白キャンパス共通講義棟北の前に置かれたMIRAI 天白キャンパス共通講義棟北の前に置かれたMIRAI

4月15日、天白キャンパス共通講義棟北の名城ホールで、燃料電池自動車MIRAI開発者講演会が開催されました。立花貞司理事長がトヨタ自動車株式会社の元専務取締役という縁から、同社の峯澤幸久秘書部長の橋渡しで実現しました。本学関係者を対象に開講し、約250人が聴講しました。

同社の吉田耕平トヨタZEVファクトリー商用ZEV製品開発部長と折橋信行同部主査・担当部長が講師を務めました。

吉田氏は「FCV開発の歩みとカーボンニュートラルに向けて」と題してFCV(燃料電池車、Fuel Cell Vehicle)の仕組みからコンセプト、進化の足取りなどを解説しました。吉田氏はさらに、環境問題、経済対策の両面から脱炭素化施策への期待が高まっているという時代背景を説明し、「SDGs(持続可能な開発目標)に向けた挑戦が始まっている」と力説しました。

トヨタ自動車は技術開発にあたって大学の知見にも期待し、本学理工学部メカトロニクス工学科の佐伯壮一教授(バイオメディカル診断情報工学)が「課題解決のヒントをいただいている」と紹介されました。

質疑応答では、開発をやり遂げる原動力を問われ、折橋氏は「少しでも世の中の役に立ちたいということ」と答え、吉田氏は「技術開発チームの仲間と一緒にゴールを目指す充実感と感動」を挙げました。

聴講学生「低炭素社会に貢献したい」

熱心に聞き入る佐伯壮一教授ゼミの学生たち 熱心に聞き入る佐伯壮一教授ゼミの学生たち

講演を聞いた佐伯教授ゼミの石原稚子さん(4年)は「私も低炭素社会に貢献できたらいいと思った」、福山裕人さん(同)は「エネルギー源としての水素が車以外にも広く普及することが必要と感じた」と話しました。

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