トップページ/ニュース 建築学科の谷田研究室が「ららぽーと愛知東郷」で木育ワークショップを実施
木片を一生懸命削る子供たち
ワークショップを実施した左から「森のなりわい研究所」の伊藤代表、学生の羽場駿也さん(3年)、早津菜央さん(3年)、谷田准教授
理工学部建築学科の谷田真准教授の研究室が5月5日、ショッピングモールの「ららぽーと愛知東郷」で「森を五感で感じるワークショップ」を実施しました。コロナ禍で移動制限がある中、身近で森や自然を感じてもらおうと「ららぽーと愛知東郷」からイベント協力の依頼があり、コラボが実現しました。
このワークショップは子供たちを対象に、角張った木片をサンドペーパーで磨く過程を通して「木」の温もりや香りを感じてもらい、またそれを持ち帰えることで、日常的に「木」への愛着を育む「木育」を目的にしています。谷田准教授は「このワークショップは元々、下呂市との連携事業として実施していました。日本の森は今、林業の衰退とともに土地が荒廃して生態系にも影響が出ています。これは森林が多い地域だけの問題ではなく、森から川へ、川は都市へつながっており、下流域に住む私たちも当事者意識が必要。このワークショップで子供たちにも木や森に少しでも関心を寄せてもらえたら」と意義を話しました。
またこのワークショップには研究室の学生の他、NPO法人「森のなりわい研究所」代表の伊藤栄一さん、谷田研究室卒業生の飯田夕紀子さんも駆けつけ、伊藤さんは「森と一言で言っても、人手が入っていない天然林はわずか8%。人との関わりの中で森ができていることを知ってほしい」と参加者にボードを使って語りかけました。
谷田准教授は「今後も研究室の学生や卒業生とともに、ささやかな仕掛けをデザインすることで 豊かな場の創造と社会の課題解決に貢献したい」と意気込みも語りました。
- ボードを使って説明する伊藤代表
- オリジナルロゴでイベントも展開