トップページ/ニュース 対面授業再開 視覚障がい者の話をじかに聞き、盲導犬を見て触る

「障がい者と社会」の授業

  • 盲導犬と触れ合う山城さん 盲導犬と触れ合う山城さん
  • 授業をする松岡信男さん。下は盲導犬 授業をする松岡信男さん。下は盲導犬
  • 松岡さん(右)と小泉准教授 松岡さん(右)と小泉准教授
  • 学生同士の間隔を開けた対面授業 学生同士の間隔を開けた対面授業

外部講師の松岡さん「何に困っているか想像してほしい」

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う愛知県への緊急事態宣言が6月20日に解除され、本学キャンパスも21日から対面授業が再開されました。キャンパスへの入構規制は続いていますが、学生は門で学生証を提示して入り、教室に学生の姿が戻ってきました。

経済学部産業社会学科の小泉和也准教授は「障がい者と社会」の授業を、緊急事態宣言発令時のオンラインから、6月24日は対面に切り替えて天白キャンパス共通講義棟北で開講しました。盲導犬と生活する視覚障がい者の生の声を学生に伝えたいと考えて企画した授業を、希望通り対面でできるようになりました。

この回は、名古屋市熱田区に住む中途失明者の松岡信男さん(68)を外部講師に招き、「視覚障がい者との共生社会を創造する~盲導犬との関係から~」のテーマで学生の前で話をしてもらいました。

松岡さんは29歳の時、目の病気で失明しました。48歳から盲導犬を利用し、教室に連れてきた黒い「イリーナ」で3頭目です。イリーナはルーマニア語で「虹の女神」の意味。ラブラドルリトリバーの雌の5歳です。

松岡さんは盲導犬とともに積極的に外出し、視覚障がい者が安心して出歩ける環境づくりに尽力しています。熱田区身体障害者福祉協会会長などを務めています。

授業では、名古屋市営地下鉄を乗り継いで塩釜口駅まで来ましたが、「外出時は、いつも頭の中に地図を描きながら歩いている」という言葉で学生を引き付けました。そして、視覚障がい者が不自由なく社会生活を送るためのポイントを3つ挙げました。

(1)視覚障がい者本人が自分でできることを増やす。点字を覚えたり、白杖をついたり、パソコンに習熟したり。

(2)ハード面のバリアフリー。音響信号機、点字ブロック、駅のホームドアの設置など。

(3)一般の人たちの心のバリアフリー。視覚障がい者が立ちすくんでいる時、「何かお手伝いしましょうか」と声を掛けるといった心配り。

そのうえで、「私たちが何に困っているか想像してほしい」と呼びかけました。

盲導犬については「一緒に暮らすことで癒やしになる。白杖より安全に歩けるので、外出が楽しい」と語り、一方で「盲導犬のことを知らない人が多いので、もっと知ってほしい」と訴えました。

ハーネスを外して盲導犬に触る機会を提供し、触ってみた山城愛実さん(経済学部産業社会学科2年)は「盲導犬は賢いなと思った。やはり対面授業はいい。先生の話を聞き、ノートをとる方が頭に入りやすい」と話し、盲導犬の感触を覚え、久しぶりの対面授業を歓迎していました。

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