トップページ/ニュース 赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室リニューアルオープン
吉野彰終身教授がガラスケースにノーベル賞メダルのレプリカを納める
本学のノーベル賞受賞者の研究内容の紹介と、受賞の栄誉を称えるために設けられたノーベル賞記念展示室がリニューアルされ、7月19日、2019年ノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授・特別栄誉教授を招いてオープニング式典が開かれました。
同展示室は、天白キャンパスの校友会館4階に2017年3月、「赤﨑・天野ノーベル賞記念展示室」としてオープン。青色LEDの発明で2014年ノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授(2021年4月死去)と天野浩特別栄誉教授の研究内容を紹介し、ノーベル賞メダルと証書のいずれもレプリカなどを展示していました。
https://www.meijo-u.ac.jp/news/detail_15903.html
今回、リチウムイオン電池の開発で2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野終身教授のコーナーを増設。「赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」として、スウェーデン・ストックホルムのノーベル博物館への吉野終身教授の寄贈品と同様のものを展示するなどしています。
式典では、小原章裕学長が「この展示室では、吉野先生をはじめ、故赤﨑先生、天野先生の偉大な功績をあらためて認識するとともに、世界的な研究者の熱意をひしひしと感じることができる。研究者を目指す学生には励みになる。一般の人には日本人の活力をしっかりと感じていただけたらと思う」とあいさつ。
吉野終身教授は「3人のノーベル賞受賞者が一堂に会しての展示はめったになく、誇りに思う。カーボンニュートラルに向けて世界中が動き出している。技術のイノベーションは必須で、赤﨑先生と天野先生のLEDはまさに必須だ。蓄電デバイスのリチウムイオン電池は重要な役割を果たしていかなければならない。一般の方々、特に子どもたちがここで時代の流れを感じ、感銘を受け、モチベーションになり、将来進むべき道を見いだしてもらえれば」と述べました。
ノーベル賞受賞者には、メダルのレプリカを1人3個まで作る権利があるといいます。吉野終身教授はそのうちの1個を本学に寄贈。式典では、吉野終身教授自らがこれをガラスケースに納め、同ケース内の証書のレプリカの脇に置きました。
また、受賞者たちはノーベル博物館に、受賞内容にかかわる展示品を贈る慣例になっており、この展示室でも同様に、リチウムイオン電池の試作品第1号や研究過程で吉野終身教授が書いた旭化成社内の月報のレプリカを公開しています。
式典の模様は、新聞・テレビなど6社が取材しました。
展示室は7月20日(火)から一般公開します。どなたでも自由に見学可能です。
7月20日 一般公開
- ノーベル賞のメダルを入れたケースを手にする吉野終身教授
- あいさつする小原章裕学長
- 展示を見る吉野終身教授
- ガラスケースの脇で記念写真に納まる(左から)立花貞司理事長、吉野終身教授、小原学長
ノーベル博物館の展示が天白キャンパスでも見られる
- リチウムイオン電池の試作品第1号のレプリカ(左端)
- 吉野終身教授直筆の月報のレプリカ
- ノーベル博物館の展示(2019年12月、ストックホルムで)
- ノーベル博物館の外観(2019年12月、ストックホルムで)