在学生・教職員/ニュース 赤﨑勇先生を偲ぶ会 しめやかに 名古屋大学、名城大学、豊田合成共催
470人が参列 業績と遺徳をしのぶ
- 献花する参列者
- 祭壇
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学、学校法人名城大学、豊田合成株式会社の共催により赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授の逝去(4月1日)に伴う「赤﨑勇先生を偲(しの)ぶ会」が11月22日、名古屋観光ホテル(名古屋市中区錦1丁目)で開催されました。
名古屋大学の松尾清一総長、学校法人名城大学の立花貞司理事長、豊田合成株式会社の小山享取締役社長や、2014年にノーベル物理学賞を一緒に受賞した名古屋大学の天野浩教授(名城大学特別栄誉教授)をはじめ、生前に指導を受けたり、共同研究したりした関係者が雨の中、次々と会場を訪れ、祭壇に向けて献花しました。参列者は3者の招待者に限定し、約470人にのぼりました。
会は報道陣に公開され、11社18人が取材しました。祭壇前で取材を受けた立花貞司理事長は「先生は名城大学の29年間で400人を超える博士などの学生を輩出された。先生が私たちに残されたことを後世に伝えていくことが私たちの役割だと思う」とコメント。天野教授は「(ノーベル賞物理学賞受賞の対象となった)青色LEDは赤﨑先生の信念の強さ、諦めない心がもたらしたと思っている。挑戦的な研究テーマのお手伝いができたことは私にとってこの上ない幸運で、名誉なこと」などと、故人への思いを語りました。
会場にはメモリアルコーナーが特設され、ノーベル賞メダルや写真パネルなどが展示され、故人の業績と遺徳を伝えていました。
立花貞司理事長のあいさつ
- 立花貞司理事長
「赤﨑勇先生を偲ぶ会」を開催するにあたり、産官学幅広い方面から多くの方々にご参列をいただき、主催者として心より感謝申し上げます。
赤﨑先生は1992年4月に本学理工学部教授に着任されて以来29年間で、本学の教育研究活動、あるいは頂戴したお言葉一言一言を通し、計り知れない貴重な財産を残していただきました。特に「赤﨑奨学金」を創設されるなど後進の育成に力を注がれ、また世代や立場にかかわらず、常に人を大切にされるお姿が強く印象に残っています。世界に誇るご功績とともに、赤﨑先生のスピリットを、永続的に継承していくことがわれわれの使命であると強く認識いたしております。
長年にわたり本学の教育研究活動や学術への多大なご貢献に改めて敬意を表すとともに、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
名城大学理事長 立花 貞司
メモリアルコーナーで故人の業績をたどる趣向
- 献花する共催3者の代表者ら
- 報道陣のインタビューに答える立花貞司理事長(左から2人目)
- 参列者でにぎわうメモリアルコーナー
- 故人の業績をたどるメモリアルコーナー