在学生・教職員/ニュース ごみ収集車運行ルート可視化プロジェクト実証実験の概要を発表
日進市が2021年度中にスタート 理工学部の鈴木准教授と4年生の河原さんが参画
愛知県日進市は12月16日、記者会見し、理工学部情報工学科の鈴木秀和准教授と同学科4年の河原知世さんが参画する「ごみ収集車運行ルート可視化プロジェクト実証実験」の概要を発表しました。ごみ収集車にGPS(衛星利用測位システム)を取り付け、市民のスマートフォンに運行状況を知らせ、ごみ出しタイミングの最適化を図る実験です。市は2021年度中に一部エリアで実証実験を始める計画。効果を見ながら市全域へ広げていきたいと考えています。
実施期間は2021年10月1日から2024年3月31日まで。
(1) 市民のごみ出しに係る利便性の向上
(2) ごみ集積所の管理及びその周辺の環境保全
(3) 市民からの問い合せ対応の効率(時間の短縮)化
の「一石三鳥」を狙ったプロジェクトです。
このプロジェクトを導入すると、収集車の運行ルート(位置情報)や、集積所の状況(回収済みか未回収か)をアプリ(LINE)に表示した地図上で簡単に可視化できます。収集車が接近した段階でごみを出すことができ、集積所でのごみの放置時間が短くなります。
記者会見で鈴木准教授は「回収ルートの最適化、ごみの放置時間の短縮化とともに、将来的には住民の行動変容をもたらす効果が期待される」と意欲を示しました。
本学は2016年3月、日進市と連携協力の協定を結び、鈴木准教授らはその一環として協力しています。
収集車に環境センサーも併せて搭載すれば、市内のPM2.5や騒音などの環境情報の測定もでき、名古屋大学未来社会創造機構も参画して実証実験しています。
- 実証実験に取り組む産官学のメンバー=日進市中央環境センター(エコドーム)で
- 記者会見でプロジェクトについて説明する鈴木准教授(右)と河原さん
運転席の屋根に設置された環境センサー(白い箱)
記者会見