在学生・教職員/ニュース カーボンナノチューブをテーマに上海大学と国際学会を開催
JSTのさくらサイエンスプログラムでオンライン交流
本学ナノマテリアル研究センターは12月11日、中国の上海大学とカーボンナノチューブに関する国際ワークショップを開催しました。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の国際青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、オンラインで実施しました。
冒頭、センター長の丸山隆浩・理工学部応用化学科教授が「名城大学は中部地区でも有数の規模の私立大学です。ノーベル賞受賞者を2人輩出しており、文部科学省の支援を受けたプロジェクトを中心に研究活動を活発に行っています。ナノマテリアル研究センターはその中核をなすセンターの一つです」とあいさつしました。
両大学から3人ずつが研究発表し、本学は、ネパール出身の同センター研究員、カマル・シャルマさん、大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程2年の近藤秀さん、同1年の柄澤周作さんが、グラフェンや単層カーボンナノチューブに関する最新の研究成果を30分ずつ英語で発表しました。
演題は下記のとおりです。
カマルさん「透過プラズマによるグラフェンの形成」
近藤さん「Ir触媒を用いたCVD法による細径単層カーボンナノチューブの作製」
柄澤さん「その場X線吸収分光法による単層カーボンナノチューブ生成中の触媒粒子の分析」
さくらサイエンスプログラムは、科学技術振興機構(JST)が進めている海外の若者を日本に招へいし、日本の科学技術を体験してもらう事業です。今回の交流事業は、もともと2020年2月に上海大学の教員と学生を招へいして実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行のため延期されていたものです。今回も対面はかなわず、本学側は天白キャンパス研究実験棟Ⅱの応用化学科の研究室でパソコンに向かいました。
丸山隆浩センター長「学生の国際意識を高めるためにも重要」
丸山センター長は「国際交流を継続していくことは本学の研究活動の活発化や国際的なステータスの向上、さらには学生の国際意識を高めるためにも重要です。コロナ禍がなかなか収束しませんが、今後も工夫して海外の大学との交流を続けていきたい。」と意義を語りました。