在学生・教職員/ニュース 前スウェーデン大使が講演 女性活躍の歴史的背景や現状を紹介

チャレンジ支援プログラムの学生らが刺激を受ける

講演する廣木重之さん 講演する廣木重之さん
吉野彰終身教授のノーベル賞受賞の際にスウェーデンに同行した小原章裕学長らと記念写真に納まる廣木重之さん(中央)。右は小堀秀毅旭化成社長=2019年12月、ストックホルムのホテルで 吉野彰終身教授のノーベル賞受賞の際にスウェーデンに同行した小原章裕学長らと記念写真に納まる廣木重之さん(中央)。右は小堀秀毅旭化成社長=2019年12月、ストックホルムのホテルで

前スウェーデン日本国大使の廣木重之さんが12月16日、天白キャンパス共通講義棟南で、「スウェーデンとすべての女性が輝く社会」と題して講演しました。学務センターが主催し、チャレンジ支援プログラムの2~4期生を中心に約50人が聴講しました。廣木さんはスウェーデンの歴史的背景や現状の理解を深めるための事前課題の解説、外務省の仕事、世界で起きていることなどを「興味を持つことが上達の第一歩」と紹介した後、スウェーデンの女性活躍のリアルな姿を説明されました。

廣木さんは、広島平和記念資料館を訪れて衝撃を受け、「平和を守るための仕事に就きたい」と、外交官になりました。アフガニスタン大使や南アフリカ大使などを歴任し、2018年から務めたスウェーデン大使を離任したばかりです。これまで世界95カ国を訪れたといいます。

スウェーデンは世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」(男女の違いによるさまざまな格差)が、世界156カ国中5位と完全平等に近いことに対して、日本は120位との差、閣僚23人のうち女性が12人、政党の党首も、9党のうち6人を女性が占めることなど、女性の活躍・労働市場への参加など社会活動についての紹介がありました。

それら女性の活躍を支えるためには、ライフステージに応じた、社会福祉があり、両親休暇(両親手当)、医療、失業手当、介護などの各種制度、所得税の分離課税方式による女性の労働市場への参加を動機付け、男性が家事・育児等の責任を担うことを法的に促進することなど重要な社会改革を詳しく解説し、「女性が働きやすい環境をつくるためには、それに見合った社会システムが必要」と強調しました。

質疑応答では、「興味を持つことが上達の第一歩と言われたが、挫折ややる気がなくなった時にはどうしたか」と問われ、「テニスをするなど別のことをやって気分転換する。自分が悪いと責めないことが大事」と助言しました。移民受け入れに関する質問には、「スウェーデンはたくさんの移民を引き受け、悩みも多いが、移民出身の閣僚や党首も生まれている」と答えました。

学生「女性の社会進出、政治参加が進んでいるのに驚いた」

チャレンジ支援プログラム生らの前で講演する廣木さん チャレンジ支援プログラム生らの前で講演する廣木さん

終了後、チャレンジ支援プログラム4期生の大石花帆さん(法学部法学科1年)は「中学時代にスウェーデンは福祉国家と習い、興味をもっていたが、実情を聞けてよく分かった」と感想を語りました。同プログラム生以外で参加した酒井亮人さん(経済学部産業社会学科1年)は「女性の社会進出、政治参加が進んでいるのに驚いた。その原因をもっと知りたい」と話しました。

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