在学生・教職員/ニュース 「高等教育政策の最近の動向」をテーマに学内講演会開催
9月9日、天白キャンパスの名城ホールにて、学内教職員を対象に、「高等教育政策の最近の動向」をテーマとする講演会を開催しました。2018年に文科省中央教育審議会が答申した「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」から続く国の文教政策について理解を深め、本学の現状と課題を再認識する機会となりました。
文部科学省高等教育局の山下高等教育企画課長が登壇
- 講演する山下恭徳氏
なお、本講演会は、理事長や学長をはじめとする大学運営会議の構成員が出席し、法人と教学が協働して本学の全学的な課題について検討することを目的に開く「学内サミット」として位置付けています。今回は年々動きが早くなっている文教政策に関するテーマとあって、希望した教職員も合わせ約100人が聴講しました。
「大学は新たな価値が創造される場になることが必要」
冒頭、立花貞司理事長が「社会変化のスピードが高まるなか、文教政策の展望を理解することで、私どもの今後の方策を検討する一助としたい」とあいさつ。続いて、文部科学省高等教育局高等教育企画課長の山下恭徳氏が講演し、中央教育審議会が今年3月にまとめた「新たな時代を見据えた質保証システムの改善・充実について」や、政府の「教育未来創造会議」が今年5月にまとめた第一次提言などについて、ポイントを押さえながら概要の紹介がありました。
山下氏はこの中で「大学は多様な価値観を持つ教員や学生が集まることで新たな価値が創造される場になることが必要」と指摘。「多様な学びに応えるため他大学との連携といった柔軟なガバナンスや、デジタルなど成長分野への再編促進や文理横断教育の推進などといった大学の機能強化が求められている」と強調しました。
最後に、小原章裕学長が総括し「大学に対する国の問題意識や期待が理解できた。私たちも創造型実学の精神を踏まえて、何をしなくてはならないのか真剣に考えなければならない」と決意を新たにしました。
- あいさつする立花理事長
- 総括する小原学長