在学生・教職員/ニュース 社会課題に挑む学生起業家向けプログラム「ドーナツ」始動
起業を目指す学生や学生起業家のコミュニティづくりを目的に、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の担い手となる学生起業家を育む本学社会連携センターの連続セミナー「DONUTS(ドーナツ)」の第1回が9月16日、天白キャンパスの起業活動拠点・ものづくりスペース「M-STUDIO」を拠点にオンラインで開催されました。名城大生をはじめ近隣の大学生や高校生ら26人が参加しました。
- 運営や司会を担った株式会社UNERI代表の河合正将樹さん
- 公開メンタリング
本プログラムは、社会課題を解決することでサスティナブル(持続可能)な未来をつくりたい学生や学生起業家向けのインキュベーション(新事業創出や起業家育成)型連続セミナーで、さまざまな課題に立ち向かう先輩起業家との対話や同じ志を持つ同志との出会いの場を提供します。本学卒業生の河合将樹さん(2021年経済学部卒)が代表を務める株式会社UNERIが運営を担い、9月から半年間で計9回開催し、毎回、大学在学中に創業した起業家が登壇して事業の紹介に加え、起業家としての在り方などの相談に応じる「メンタリング」も実施します。
この日は2019年に一般社団法人ソウレッジ(静岡県掛川市)を設立した代表の鶴田七瀬さんが登壇しました。鶴田さんはクラウドファンディングで資金を調達し、親しみやすい言葉とイラストで性の知識を学べる「性教育トイレットペーパー」を販売。さらに、クラウドファンディングで2000万円余りを集め、若者に無償で緊急避妊薬と性知識を提供しています。こうした活動により、次世代を担う30歳以下の30人を表彰する「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」を受賞しています。
鶴田さんはソウレッジの活動の狙いについて「性に関する正しい知識が得られ、すぐに相談できる環境をつくって女性の支援をしていきたい」と説明し、若者支援団体や病院などと連携しながら進めている活動内容を紹介。「当事者が社会の仕組みを変えるために声を上げ続けるのは大変なこと。背負わせたくないと思い、いろいろな人たちと連携してソウレッジの活動を続けています」と締めくくりました。また、公開メンタリングでは、小中学生向けの放課後プライベートスクールの設立を目指している学生に対して、鶴田さんは「事業を進めながら改善、ブラッシュアップしていけばいい」とアドバイスしていました。