トップページ/受賞 薬学研究科の吉田樹生さんが 第33回国際神経精神薬理学会(CINP)で JSNP Excellent Presentation Award for CINP2022 を受賞

受賞者

吉田樹生さん(薬学研究科博士課程2年、病態解析学Ⅰ)

受賞名

JSNP Excellent Presentation Award for CINP2022

受賞日

2022年6月9日〜13日

受賞テーマ

The ameliorating effect of memantine on the impairment of social behaviors induced by single social defeat stress as juveniles via regulating the GluN2-ERK1/2 signaling pathway
(幼若期社会的敗北ストレスによる社会性行動障害に対するGluN2-ERK1/2シグナル経路の制御を介したメマンチンの改善効果)

本賞は、第33回国際神経精神薬理学会(33rd CINP Hybrid World Congress of Neuropsychopharmacology)において発表された優れた一般演題を対象として日本神経精神薬理学会から授与されます。
非競合的NMDA受容体拮抗薬であるケタミンには、従来のうつ病治療薬とは異なり、即効性があり、その効果も持続することが確認されています。また、難治性うつ病にも有効性を示すことから、新しいうつ病の治療薬として、NMDA受容体をターゲットとした新薬の開発がすすめられています。本研究では、ケタミンと同様に非競合的NMDA受容体拮抗薬であるメマンチンは、認知症治療薬として臨床で使用されていますが、従来の抗うつ薬では有効性を示さない幼少期ストレス関連精神疾患に対して有用な治療薬となりうるかどうかを検討しました。メマンチンは有効性を示したことから、幼児・学童期におけるストレス関連精神疾患に対する新たな治療薬につながることが期待されます。

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