在学生・教職員/ニュース 技能五輪全国大会に愛知総合工科高校専攻科の戸田駿太さんが出場

「ウェブデザイン職種」で出場 昨年は銀賞 

技能五輪全国大会に出場する戸田駿太さん 技能五輪全国大会に出場する戸田駿太さん

本学が指定管理者を務める愛知総合工科高等学校専攻科(名古屋市千種区)情報・ITコース1年の戸田駿太さんが、11月4~6日に千葉県の幕張メッセで開かれる「第60回技能五輪全国大会」の「ウェブデザイン職種」に出場します。高校3年で臨んだ昨年の大会では惜しくも銀賞にとどまった戸田さん。「専攻科で学んで実力がつき、今年は最高賞の金賞を取ります」と意気込んでいます。

「実力がつき、金賞を取る自信はあります」

  • 戸田さんが練習で制作したウェブサイト 戸田さんが練習で制作したウェブサイト

戸田さんは小学生の時に受けたロボット講習会をきっかけにものづくりに興味を持ち、昨年には愛知県が主催した「高校生ロボットシステムインテグレーション協議会トライアル大会」で最優秀賞を受賞しました。また、高校入学後にはプログラミングやウェブデザイン制作にも力を入れ、「たくさんの人に簡単に使ってもらえるのが楽しい」と席替えのアプリを開発するなど技術を習得し、昨年の大会での銀賞につなげました。

中央職業能力開発協会が主催する「技能五輪全国大会」は23歳以下の学生や社会人が42の職種でものづくりの技能を競い合う大会です。このうち「ウェブデザイン職種」は「フロントエンド」「バックエンド」「CMS」「スピードテスト」の4つの課題で制限時間内にウェブサイトを作成し、正確さやスピードなどを競います。年々求められる技術は高まっており、サイトのデザインよりもプログラムでできる機能が重視されています。今年は戸田さんを含めて予選を勝ち抜いた21人が出場する予定です。

大会の1カ月前に「飲食店の管理アプリの作成」といった今年の課題が事前に公表され、戸田さんは本番に向けて毎日、授業後や自宅で4時間ほどパソコンに向かったり、毎週水曜日には終日、学校で試行錯誤を繰り返したりしながら練習に励んでおり、「事前課題はクリアできました」と自信を見せています。ただ、課題の30%は当日に変更されるため、「臨機応変に対応して制限時間内にできるかがカギ」と気を引き締めます。

専攻科に進学して半年余り。ものづくりの人材育成に力を入れる専攻科の恵まれた学習環境に加えて、昨年の大会では弱点だったという「CMS」の課題克服に向け、自らウェブ制作会社を見つけてサポートを取りつけ、土台づくりから勉強したという戸田さん。「昨年よりも明らかに技術を上達させることができ、実力がついていると思うので、金賞を取る自信はあります」と話します。さらに、金賞に輝けば2年後にフランスで開かれる技能五輪国際大会への出場もかなうことから、戸田さんはすでに世界の舞台を見据えています。

技能五輪の模擬課題に取り組む戸田さん 技能五輪の模擬課題に取り組む戸田さん
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