在学生・教職員/ニュース 折れたバットのアップサイクルの成果を「緑の募金」に寄付

経済学部の伊藤志のぶ教授のゼミ生と名古屋聾学校生による「SDGs大作戦」の成果

寄付をした伊藤ゼミの学生と名古屋聾学校の生徒たち 寄付をした伊藤ゼミの学生と名古屋聾学校の生徒たち

愛知大学野球連盟から送られた折れたバットをアップサイクルして木工製品に生まれ変わらせるプロジェクト「SDGs大作戦」に取り組んできた本学経済学部の伊藤志のぶ教授のゼミ生と愛知県立名古屋聾学校(名古屋市千種区)インテリア科の生徒たちが12月7日、これまでに制作したグッズの販売収入約8万円を愛知県緑化推進委員会の「緑の募金」に寄付しました。

みどりの少年団の育成や学校の緑化活動への支援などに活用へ

  • 寄付金と目録を手渡す 寄付金と目録を手渡す
  •          寄付目録も折れたバットから製作          寄付目録も折れたバットから製作

「SDGs大作戦」では、廃バットを活用してスマホスタンドやティッシュボックス、フォトフレームなどのグッズを製作し、10月末の名古屋聾学校文化祭と11月上旬の名城大学大学祭でグッズを展示、販売しました。大学祭では木工体験コーナーも設け、来場者に寄付することを説明して白紙の値札に価格を書いてもらい、ペンケース作りなどを楽しんでもらいました。

この「SDGs大作戦」のゴールとなる集まった8万2787円の活用法について、ゼミ生たちと名古屋聾学校の生徒たちが検討。「木を切ることなく、こうしたグッズを作ったから」と「緑のサイクル」につながる「緑の募金」に寄付することを決め、この日、ゼミ生4人と名古屋聾学校の生徒2人が愛知県三の丸庁舎(名古屋市中区)内の愛知県緑化推進委員会を訪れ、寄付金と寄付目録を赤井優友専務理事に手渡しました

名古屋聾学校の加藤豪さんは折れたバットで作った木製の目録を手渡す際に「バットの風合いをわざと残してあります」と説明。伊藤ゼミの大野晃輝さんと千野舞理萌さんは「木工体験コーナーでは高額を寄付してくださる方もいました」と紹介しました。両校が協力して行った作業について、伊藤ゼミの永井聡一郎さんは「初めはコミュニケーションができるか心配しましたが、身振り手振りやスマホを使うなどして不便は感じず、何とかなるものと分かりました」と振り返っていました。

今回の寄付金はみどりの少年団の育成のための自然観察や木工作などを行う「緑の学習教室」や、学校・地域の緑化活動への支援に使われるそうです。赤井専務理事は「これを機に、『緑の募金』事業の緑化活動にも参加していただければ」と今後も継続的に取り組みを展開していくことを期待していました。

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