在学生・教職員/ニュース 名城大学附属高校の「名城探究Day2022」始まる 大野栄治副学長が基調講演

今年で2回目 「カーボンニュートラル」に向けたプロジェクトを提案

基調講演で登壇した大野副学長 基調講演で登壇した大野副学長

名城大学附属高校の教育活動「名城探究Day2022」が2月24日、1、2年生全員となる1309人が参加して、名古屋市中村区の同校で始まりました。今年は「カーボンニュートラル」(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現に向けたプロジェクトの提案がテーマで、初日はキックオフとなる基調講演で大野栄治副学長が登壇しました。

基調講演のテーマは「カーボンニュートラルと地域活性化」

  • 講演する大野副学長 講演する大野副学長
  • 大会議室で講演を聴く生徒たち 大会議室で講演を聴く生徒たち

今年で2回目となる「名城探究Day」は、全校生徒がコースや学年の枠組みを越えて「混ざる」ことにより、多様な視点から社会課題とその課題の解決に向けた探究に取り組む附属高校独自の教育活動です。5~6人のグループに分かれ、テーマに基づいて課題の理解を深め、課題解決に向けた方策を議論、検討して発表します。

今回は262グループが2月24日と3月2日の2日間、グループワークを行い、カーボンニュートラルを実現するために自分たちは何ができるのか、「名城発」の実現可能なプロジェクトを考えます。3月2日には、附属高校や本学の卒業生、企業・NPO関係者らによる「助言者」57人からアドバイスも受け、最後に提案するプロジェクトを発表します。

初日のこの日、生徒たちは大会議室と各教室に分かれて基調講演を聴講しました。本学のカーボンニュートラル研究推進機構の副機構長でもある大野副学長は「カーボンニュートラルと地域活性化」と題し、まず地球温暖化の概要や温暖化の緩和策などを解説。「欧州に比べ、日本は再生可能エネルギーへの転換は進んでいないのが現状」と指摘しました。

3月2日には卒業生ら「助言者」からアドバイスも受け、プロジェクトを発表

  • 教室で講演を聴き、熱心にメモを取る生徒たち 教室で講演を聴き、熱心にメモを取る生徒たち

続いて、大野副学長は市民にもメリットがあるカーボンニュートラルの取り組み例として、地域の清掃活動で刈り取った草や集めた落ち葉をバイオガス発電に活用し、その収益を地域に還元する住民参加型の事例を紹介。グループワークに向けて「1人1人の普段の生活の中での取り組みも参考になる。いろいろ考えてプロジェクトを提案してください」と呼び掛けました。

講演後、グループごとに集まった生徒たちは自己紹介をし合ったり、カーボンニュートラルに関するクイズを楽しんだりしてメンバー間の距離を縮めた後、早速、どの分野のどの課題のプロジェクトを考えていくかや各メンバーの役割分担などを話し合っていました。

  • グループワークに取り組む生徒たち グループワークに取り組む生徒たち
  • グループワークの様子を見る大野副学長(右) グループワークの様子を見る大野副学長(右)
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ