在学生・教職員/ニュース 新たに創設した奨学金制度「赤﨑勇賞」 大学院生5人に授与

赤﨑特別栄誉教授のご親族からの寄付が原資

「赤崎勇賞」の授与式で記念撮影に収まる出席者 「赤崎勇賞」の授与式で記念撮影に収まる出席者

故赤﨑勇特別栄誉教授のご親族からの寄付金を原資として本学が新たに創設した奨学金制度「赤﨑勇賞」の初めての授与式が3月6日、天白キャンパス本部棟で、赤﨑特別栄誉教授の陵子夫人も出席して開催されました。教育研究活動に関する業績が特に優れている大学院生5人にそれぞれ奨励金20万円が贈られました。

「エリザベス女王工学賞」のトロフィーと赤崎特別栄誉教授 「エリザベス女王工学賞」のトロフィーと赤崎特別栄誉教授

赤崎特別栄誉教授からの寄付を原資とする奨学金については、2009年に京都賞を受賞した記念の寄付で2011年度に「赤﨑奨学金」が設立され、2020年度までの10年間、大学院博士後期課程及び博士課程に在籍した学生を対象に毎年5人に各20万円の奨学金を授与していました。また、ノーベル賞受賞記念の寄付を活用した「ノーベル賞受賞記念赤﨑奨学金」は2018年度から2年間、大学院入試の成績優秀者2人に奨学金が支給されました。

今回の「赤﨑勇賞」は、赤﨑特別栄誉教授が2021年に受賞した「エリザベス女王工学賞」の賞金の一部を含めてご親族から本学に寄付があり、これを原資として新たに創設しました。「赤﨑奨学金」は博士課程の学生だけを対象としていましたが、「赤﨑勇賞」では理工学研究科のみ修士課程の学生も対象としました。

「赤﨑先生の研究哲学はこの賞に受け継がれています」と小原学長

  • あいさつする小原学長 あいさつする小原学長

第1回の赤﨑勇賞に決定したのは、近本彬さん(理工学研究科機械工学専攻博士後期課程3年)、グェン・アン・ドゥクさん(理工学研究科社会環境デザイン工学専攻博士課程3年)、 加藤聡太さん(理工学研究科電気・情報・材料・物質工学専攻博士後期課程2年)、森葉子さん(薬学研究科薬学専攻博士課程4年)、竹本修さん(理工学研究科電気・情報・材料・物質工学専攻 博士課程2年)=国際会議出席のため欠席=です。

授与式では、初めに小原章裕学長が「『あきらめなければ道は開ける』という赤﨑先生の不屈の研究哲学はこの『赤﨑勇賞』に受け継がれています。受賞を機によりいっそう研究に精進することを願います」とあいさつし、一人一人に決定通知を授与しました。

  • 決定通知を受け取る近本さん 決定通知を受け取る近本さん
  • 決定通知を受け取るグェンさん 決定通知を受け取るグェンさん
  • 決定通知を受け取る加藤さん 決定通知を受け取る加藤さん
  • 決定通知を受け取る森さん 決定通知を受け取る森さん

陵子夫人「主人も賞を励みにしていました」

続いて、受賞者が1人ずつあいさつに立ち、近本さんは「国際会議での研究発表に使わせていただきます」、グェンさんは「日本とベトナムの懸け橋になりたい」、加藤さんは「画像認識の研究で世の中の役に立ちたい」、森さんは「薬学で人の健康を守り、社会に貢献したい」など、謝辞とともに奨学金の使途や将来の目標なども語りました。

最後に陵子夫人が「主人も賞を励みに研究していました」などと赤﨑特別栄誉教授のエピソードを振り返り「皆さん、研究に励んでいい生涯を送ってください」と受賞者に呼び掛けていました。

  • 奨学金の使途や将来の目標などを語るグェンさん 奨学金の使途や将来の目標などを語るグェンさん
  • 赤﨑特別栄誉教授のエピソードなどを披露した陵子夫人 赤﨑特別栄誉教授のエピソードなどを披露した陵子夫人
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