在学生・教職員/ニュース 愛知総合工科高校専攻科と学術交流協定を結ぶタイの工科大学生が吉野彰終身教授と懇談
学生8人が天白キャンパスへ 「赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」で対面
本学が指定管理法人となっている愛知県立愛知総合工科高等学校専攻科(名古屋市千種区)と学術交流協定を締結しているタイ王立チットラダー工科大学(CDTI)の学生8人と教員2人が5月15日、天白キャンパスを訪れ、ノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授・特別栄誉教授と懇談しました。
吉野終身教授「地球環境問題という大きな課題を解決するには多くのイノベーションが必要」
- タイの学生に質問する吉野終身教授
- 学生たちを激励
専攻科では指針の一つに「グローバル化」を掲げており、名城大学附属高校の元校長で2022年度から専攻科の責任者として着任した岩崎政次さんが技術的な交流ができる教育機関を探していたところ、附属高校時代から交流のあるタイの大学教授から紹介され、CDTIと今年3月に協定を締結しました。
今回のCDTIの学生の来日は交流の第一弾で、15日朝に名古屋に到着。天白キャンパスを訪問し、「赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」で吉野終身教授と対面しました。吉野終身教授は学生1人1人に名前を聞き、「日本の第一印象は?」「日本で何を食べたいですか?」などと質問し、和やかに歓談しました。
懇談の最後には、吉野終身教授は「人類は地球環境問題、温暖化という大きな課題を抱えています。この課題を解決するには多くのイノベーションが必要」と述べたうえで「このイノベーションを生み出すのは若い方々で、大きなチャンスです。チャンスに国境はなく、ぜひ生かしてください」と、将来のタイのものづくりを担う学生たちを激励しました。
「イノベーションを生み出すのは若い方々で、大きなチャンス。チャンスに国境はなく、ぜひ生かしてください」と激励
この後、吉野終身教授は学生とともに展示室を回り、ノーベル賞の受賞対象となったリチウムイオン電池の特徴や開発の歴史、応用されている分野などを解説。さらに、赤﨑勇特別栄誉教授と天野浩特別栄誉教授が発明した青色LEDについても学生たちに紹介し、「イノベーションに必要なことは?」といった学生からの質問に答えていました。
CDTIの一行は20日まで名古屋に滞在し、専攻科で実習体験や特別授業を受けたり、双方の学生が取り組んでいる研究テーマについてプレゼンテーションや意見交換をしたりするほか、関刃物ミュージアムなどを見学。18日には再び天白キャンパスを訪れ、飯島澄男終身教授と懇談することにしています。
- ノーベル賞のメダルを紹介
- リチウムイオン電池について解説