在学生・教職員/ニュース 全国大会に出場する名古屋聾学校の陸上部員が本学女子駅伝部と練習

「折れたバットのアップサイクル」プロジェクトでの交流が縁で実現

女子駅伝部と一緒にウオーミングアップでグラウンドを1周 女子駅伝部と一緒にウオーミングアップでグラウンドを1周

愛知県立名古屋聾学校(名古屋市千種区)の陸上部員で、9月30日から埼玉県熊谷市で開催される「全国聾学校陸上競技大会」に出場する望月秀都さん(高等部3年)と岡田昊樹さん(高等部1年)が7月26日、本学第二グラウンドを訪れ、本学女子駅伝部の米田勝朗監督から指導を受けました。女子駅伝部員も2人の練習をサポートし、望月さんらは「また練習に来たいです」と笑顔を見せていました。

「走りやすくていい練習になりました。またこのグラウンドで練習したい」と笑顔

  • 女子駅伝部と一緒にストレッチ 女子駅伝部と一緒にストレッチ
  • 米田監督からアドバイスも 米田監督からアドバイスも

本学と名古屋聾学校との間では、経済学部の伊藤志のぶ教授のゼミ生と名古屋聾学校のインテリア科の生徒が協力し、愛知大学野球連盟から送られた折れたバットをアップサイクルして木工製品に生まれ変わらせるプロジェクトに取り組んできたのを契機に、交流が続いています。その縁で名古屋聾学校から「グラウンドを使わせてもらえれば」との依頼があり、本学も快諾。さらに、米田監督ら女子駅伝部も練習に協力することになりました。

望月さんは5000m、岡田さんは100mに出場する予定で、全国大会の予選となる東海大会では望月さんは1位、岡田さんは2位に入って初めての全国切符を手にしました。引率してきた陸上部顧問の長谷川貴大教諭は「少しでもいい記録を出してほしいので、設備の整ったグランドでの練習をやりたかったです。また、(名古屋聾学校の)部員数も少ないので女子駅伝部の皆さんと一緒に練習ができるのは貴重な経験になります」と話します。

2人はこの日、まずウオーミングアップでグラウンドを1周した後、女子駅伝部員の動きを参考にしながらさまざまなストレッチを入念にこなし、米田監督からは「上半身がぶれないように」などとアドバイスも送られていました。続いて、望月さんは女子駅伝部員の伴走で3000mと1000mを走って目標タイムのペース配分を学び、岡田さんは米田監督からマンツーマンでスタート時の目線の位置やストライドの幅などを教えてもらいました。

米田監督「女子駅伝部の選手たちも今日はいい刺激になりました」

練習後、望月さんらは「走りやすくていい練習になりました。またこのグラウンドで練習したいです」と喜んでいました。練習を見守った伊藤教授は「走っている姿を見て私も元気になりました」と2人に声を掛け、米田監督は「純粋に早く走りたいと願うのは、陸上競技を志す選手なら誰でも同じです。女子駅伝部の選手たちも今日はいい刺激になったと思います」と振り返っていました。

望月さんら名古屋聾学校の陸上部員は全国聾学校陸上競技大会に向けて、今後も本学第二グラウンドで練習を重ねる予定です。

  • 女子駅伝部の選手の伴走で3㌔を走る望月さん 女子駅伝部の選手の伴走で3㌔を走る望月さん
  • 米田監督からマンツーマンで指導を受ける岡田さん(右) 米田監督からマンツーマンで指導を受ける岡田さん(右)
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