在学生・教職員/ニュース 学長と記者の懇談会を開催 天白キャンパスの再開発など紹介
メディアの記者9人が出席 注目の研究の教員3人もプレゼンテーション
小原章裕学長とメディア各社の記者との懇談会が12月7日、天白キャンパスの研究実験棟Ⅱで開かれました。5回目の開催となる今回は、小原学長は2020年の研究実験棟Ⅲの竣工から2023年10月の「名城大学開学100周年記念アリーナ」の建設スタートに至る天白キャンパスの再開発の概要などを紹介しました。さらに、研究や教育が注目されている3教員のプレゼンテーションも行われました。
「開学100周年の2026年には新たな施設が出そろう」と小原学長
懇談会は2021年11月から始まり、2022年5月と11月、2023年5月に続いての開催となり、この日は記者9人が出席しました。小原学長は近況報告で、新型コロナウイルスの感染拡大で卒業式が実施できなかった2020年3月の卒業生・修了生を対象にした「ホームカミングデイ」を11月に開催できたことに触れ「断腸の思いで卒業式の中止を決断したことを覚えており、本当に良かった」と振り返りました。
天白キャンパスの再開発については、4号館跡地に整備された「トチノキ広場」に植えられたトチノキ約20本にまつわるエピソードとして「農学部の教員と職員が協力し、4号館の東側にあったトチノキの挿し木を培養した苗木を植えた」とのエピソードを披露。開学100周年を迎える2026年には「開学100周年記念アリーナをはじめとして新たな施設が出そろう」との展望を示しました。
続いて、3教員が注目の研究などについてプレゼンテーションを行いました。テーマと主な内容は次の通りです。
景山伯春・大学院総合学術研究科長・教授「ラン藻がつくり出す天然の化粧品原料」
日本固有のラン藻「スイゼンジノリ」がつくるサンスクリーン(日焼け止め)分子「サクリピン」は、新たな天然のスキンケア化粧品原料として有望。抗酸化作用を持つためアンチエイジング作用を持つサンスクリーン剤として応用が可能で、スイゼンジノリは伝統食品で安全性が担保されており、飲むアンチエイジング剤としても応用できる可能性がある。
東田明・経営学部教授「カーボンニュートラルに取組む経営上の課題-環境と経済の両立を超えて-」
企業に対する環境問題や社会的課題への要求はますます多様化し、高度になっている。「環境と経済の両立」だけでは環境経営は持続しない。環境経営では環境問題を費用ととらえてビジネスの言語(金額)と共通化するが、環境経営を持続させるには金額だけでなく、環境にかかわる様々な指標を用いてディスカッションし、意見を戦わせることが重要。
内田儀一郎・理工学部教授「名城大での次世代Liイオン電池開発の最新動向」
次世代バッテリーマテリアル研究センターでは、これまでのナノ材料研究の強みを最大限に活かして短期間で大きな研究成果を上げ、ノーベル賞受賞者が直接学生を指導できるプラットフォームを提供して次世代の若手研究者も育成している。次世代の全固体Liイオン電池として、超長寿命小型Liイオン電池などの開発を目指している。
- 小原学長
- 景山教授
- 東田教授
- 内田教授