在学生・教職員/ニュース 尾崎哲・駐リトアニア大使が来学 「杉原千畝ウクライナ難民募金」への感謝を伝える

難民募金の寄付先を仲介 「皆さんの努力の結晶をお届けました」と大使

尾崎大使(前列左)を囲む稲葉教授とゼミ生 尾崎大使(前列左)を囲む稲葉教授とゼミ生

在リトアニア日本国大使館の尾崎哲・特命全権大使が12月20日、本学ナゴヤドーム前キャンパスを訪れ、ロシアのウクライナ侵攻でリトアニアに逃れた避難民を支援する「杉原千畝ウクライナ難民募金」の代表を務める都市情報学部の稲葉千晴教授や募金活動に取り組んだ稲葉ゼミの学生と懇談しました。寄付金の贈り先を紹介して仲介の労を取った尾崎大使は、避難民の子どもたちにクリスマスプレゼントが贈られたことや難民募金への協力に対する感謝の言葉を伝えました。

募金は子どもたちへのクリスマスプレゼントや教育支援に活用

  • 感謝を伝える尾崎大使 感謝を伝える尾崎大使
  • ゼミ生をねぎらう尾崎大使 ゼミ生をねぎらう尾崎大使

尾崎大使は今年8月、稲葉教授や学生らが「杉原千畝と難民に関する研修プログラム」でリトアニアを訪れた際、研修に関心を示してヴィリニュス大学など首都ヴィリニュスの視察に同行しました。その際、稲葉教授が難民募金の寄付先について相談したところ、避難民支援を目的に2022年6月にヴィリニュスに設立された「ヴィタウタス・マグヌス大学ウクライナ・センター」を紹介し、検討の結果、同センターに寄付金を贈ることが決まりました。

11月27日に2022年夏から2023年11月までに募金活動で集まった約1万ユーロ(約176万円)がウクライナ・センターに送金され、このほど稲葉教授のもとに同センターから「遥か遠い日本からの温かい支援のあかしとしての寄付金は、窮地に立つウクライナ難民の支えとなることは明らかです」などとつづられた英文と日本語訳の礼状が届くとともに、一時帰国中の尾崎大使も直接、謝意を伝えようと本学を訪問しました。

尾崎大使は「皆さんの努力の結晶をお届けしました。ウクライナの皆さんはとても感動していました」と語り、寄付金の一部を活用して12月16日にウクライナ・センターで開催されたクリスマスイベントで子どもたち一人ひとりにプレゼントが贈られたことや、その模様と難民募金が使われたことを在リトアニア日本国大使館のFacebookで取り上げたことを紹介。「皆さん、お疲れ様でした」と募金活動に汗を流した学生たちをねぎらいました。

稲葉教授「募金に協力していただいた多くの皆様に感謝します」

  • 礼状を手にクリスマスイベントを紹介 礼状を手にクリスマスイベントを紹介

寄付金はこのほか、ウクライナ・センターで2024年1月からスタートする「土曜学校」の運営にも使われる予定で、子どもたちが水彩画や合唱、図画工作などを学ぶ授業やワークショップ、ストレスが続く母親へのセラピーなどの経費として活用されます。稲葉教授は「募金活動に取り組んだ学生たちの努力が実りました。仲介の労を取っていただいた尾崎大使、そして募金に協力していただいた多くの皆様に感謝します」と話していました。

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