在学生・教職員/ニュース JST「さくらサイエンスプログラム」でインドから学生が来学

理工学部と協定を結ぶデンプ人文科学大学から9人

講演する飯島終身教授 講演する飯島終身教授

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の国際青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」で招へいされたインドのデンプ人文科学大学の学生たちが1月5日から20日までの日程で来学し、天白キャンパスでの実験などで最新の研究を学んだり、本学の教員や学生と交流を深めたりしています。1月10日には研究実験棟Ⅱで飯島澄男終身教授の特別講演を聴講しました。

飯島終身教授が講演 カーボンナノチューブの発見に至る研究の歩みなどを紹介

  • CNTに白色LEDの光を当てて音を出す飯島終身教授 CNTに白色LEDの光を当てて音を出す飯島終身教授
  • 飯島終身教授と丸山教授を囲んで記念撮影 飯島終身教授と丸山教授を囲んで記念撮影

2014年に始まった「さくらサイエンスプログラム」は、産学官が連携して短期間、海外の優秀な若者を招き、日本の先端的な科学技術や文化に触れてもらう事業です。インドの西海岸に位置するゴアにあるデンプ人文科学大学は本学理工学部と国際的な学部間協定を結んでおり、2018年にも「さくらサイエンスプログラム」で学生たちが来学しています。

今回は本学理工学部応用化学科の丸山隆浩教授が受け入れ責任者を務め、化学やバイオテクノロジーを専攻する学生・大学院生9人と引率教員1人が来学。これまでに天白キャンパス内の施設を見学したほか、9日には国際共同シンポジウムが開催され、丸山教授がセンター長を務めるナノマテリアル研究センターの研究紹介や両大学の教員らの研究発表などが行われました。

飯島終身教授は10日の特別講演では、カーボンナノチューブ(CNT)の発見に至る自らの研究の歩みやCNTを応用したX線撮影医療装置などを紹介したほか、CNTに白色LEDの光を当てると音が出る様子を学生たちの目の前で実演。研究の解説の合間には「考えることはやめたら、発見はできない」などと研究者としての心構えも説き、学生たちは熱心にメモを取ったり、しきりにうなずいたりしていました。

機器分析実験室でX線回析装置を使った実習にも臨む

  • XRDを使う実習に臨む XRDを使う実習に臨む

デンプ人文科学大学の学生たちは10日午後には研究実験棟Ⅱの機器分析実験室で、X線回析装置(XRD)を使う実習に臨みました。XRDは金属酸化物にX線を当てて結晶の構造を分析する装置で、学生たちは丸山教授や才田隆広准教授(理工学部応用化学科)の研究室の学生たちの指導を受けながら、試料を載せたプレパラートを準備したり、装置の中を写真に撮ったりしていました。

インドの学生たちは11日以降も天白キャンパスで各種の実験に臨むほか、日本の書道の体験や名古屋市科学館への訪問なども予定し、19日には成果発表会と修了式に臨み、20日に帰国の途に就きます。

  • XRDを撮影 XRDを撮影
  • XRDで分析する試料を準備 XRDで分析する試料を準備
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ