在学生・教職員/ニュース 飯島澄男終身教授が理工同窓会創立60周年記念事業で講演

「科学はみることから始まる~カーボンナノチューブの発見~」をテーマに

講演する飯島終身教授 講演する飯島終身教授

カーボンナノチューブ(CNT)の発見でノーベル賞の有力候補に挙がる飯島澄男終身教授が1月21日、名古屋市中区のアイリス愛知で開催された「名城大学理工同窓会創立60周年事業」の記念講演会で登壇し、約230人の出席者を前に「科学はみることから始まる~カーボンナノチューブの発見~」と題して約1時間にわたって講演しました。

「『発見』に必要なものは好奇心や観測手段、観察力、知識、機会」と飯島終身教授

  • CNTに白色LEDに光を当てると音が出る様子を実演 CNTに白色LEDに光を当てると音が出る様子を実演
  • 自らの研究の歩みなども紹介 自らの研究の歩みなども紹介

理工同窓会創立60周年の記念式典に続いて行われた記念講演会では、飯島終身教授はまず、「おもしろくて今も楽しんでいる」と語りながらCNTに白色LEDの光を当てると音が出る様子を実演し、その原理を解説。続いて、講演のテーマ「科学はみることからはじまる」を示し、「発見」に必要なものとして「好奇心」「観測手段」「観察力」「知識」「機会」の五つを挙げました。

さらに飯島終身教授は、CNT発見に重要な役割を果たした電子顕微鏡の50年に及ぶ進化や自らの研究の歩み、CNTの発見の経緯やCNTの産業応用の方向性なども説明しました。最後に「『知識より創造力が大切だ。想像力は世界を駆けめぐる』『創造には限界はありません』と2人は奇しくも同じことを語っている」と、アルバート・アインシュタインと日清食品の創業者・安藤百福の言葉を紹介して講演を締めくくりました。

講演会に続いて行われた祝賀会では飯島終身教授は、ギターマンドリン合奏団の演奏会に参加し、学生時代からたしなんでいるというフルートの演奏を披露しました。フルートのソロから始まる「茜」と「名城大学第二応援歌 真澄の空に」「名城大学学歌」の3曲で滑らかな音色を響かせ、盛んな拍手を浴びていました。

ギターマンドリン合奏団に加わってフルートの演奏も披露

フルートを演奏する飯島終身教授 フルートを演奏する飯島終身教授

理工同窓会の記念式典では、常田勝男会長が「きょう一日を楽しんでいってください」とあいさつ。立花貞司理事長と小原章裕学長らが「2026年に迎える開学100周年に向けてご協力をお願いできれば」などと祝辞を述べ、歴代の理工同窓会の会長や理工学部長、名誉教授らが紹介されました。

  • 記念式典であいさつする理工同窓会の常田会長 記念式典であいさつする理工同窓会の常田会長
  • 立花理事長や小原学長らも出席 立花理事長や小原学長らも出席
  • 情報工学部始動
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