トップページ/受賞 理工学研究科の夏目将嗣さんが令和6年度土木学会全国大会第79回年次学術講演会で優秀講演者として表彰

受賞者

夏目 将嗣さん(理工学研究科社会基盤デザイン工学専攻 修士2年、小猛司教授研究室)

受賞名

令和6年度土木学会全国大会第79回年次学術講演会 優秀講演者

受賞日

20241016日 

受賞テーマ

「RIM法を用いた堤防模型実験におけるパイピング時の地盤内部挙動の可視化

令和4年に矢作川で発生した明治用水頭首工の大規模漏水事故は、地盤と構造物の間にパイピングが発生したことが原因でした。また、近年の豪雨災害で決壊や変状した河川堤防の被災においてもパイピングがトリガーとなった事例がいくつも報告されています。パイピングは地盤中の水の流れによって引き起こされますが、その水の流れやその相互作用で発生する地盤の流動プロセスを可視化することは困難でした。今回の夏目さんの研究では、RIM(Refractive Index Matching:屈折率マッチング)法を導入した堤防模型実験の報告を行いました。すなわち、屈折率が等しい石英ガラスとヨウ化ナトリウム溶液を模型実験の材料に使うことにより、地盤と間隙流体の透明化を図ることによって、地盤中に発生するパイピング現象のプロセスの詳細な観察に成功したことを示しました。数値解析による理論的な裏付けも行い、今まで不明瞭であったパイピングによる地盤の破壊プロセスを解明したことが高い評価につながりました。

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