トップページ/ニュース 名城社長会で薬学部の間宮准教授が講演し、函館市の大泉市長がトップセールス
本学を卒業した経営者でつくる「名城社長会」の例会が11月21日、名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスで開催され、本学薬学部の間宮隆吉准教授が講演し、特別ゲストとして函館市の大泉潤市長が企業誘致のPRを行いました。
「笑顔で社会貢献活動に参加で、認知症リスクを下げよう」
- 挨拶する立花貞司理事長
間宮准教授の講演タイトルは「知っておきたい認知症のこと~症状・対策・治療」で、まず2012年の厚生労働省の調査で65歳以上の認知症有病者が約463万人と推計され、2025年には700万人になるとの報告を紹介。認知症にはアルツハイマー型のほか、レビー小体型、脳血管性の3大認知症があることを解説しました。またアルツハイマー型認知症の進展モデルとして、50代から神経機能障害を引き起こすアミロイド蓄積が始まることを示し、「私は現在52歳。まさに私の頭の中でこの蓄積が始まっている」と話しました。進展モデルに合わせ、それぞれ段階で効果を発揮する治療薬の開発が行われているものの、特効薬の開発までには至っていない現状も説明しました。
また福岡県糟屋郡久山町で行われた「高齢者認知症の実態」に関する調査結果を示し、糖尿病になると認知症になるリスクが高まることも紹介し、「バランスよい食事が大切」と強調。加えて、「歳を重ねるとたくさん食べられなくなるが、機能性表示食品だけに頼るのは危険。不足分を補う程度で考え、過度に期待してはいけない」と注意を呼び掛けました。
さらに地域組織への参加率が高いと認知症リスクが下がる調査結果もあり、「バランスの良い食事・運動と、笑顔で社会貢献活動にも参加を」とアドバイスし、講演を締めくくりました。
大泉市長「函館にぜひ拠点を」
続いて行われたのは、同会初となる市長を招いての自治体の魅力紹介。函館市には「名城社長会」の株式会社ワダエンジニアリング、サンテクノ株式会社、株式会社デジタライズの3社の拠点があり、大泉潤市長が自ら函館市をアピールするために参加しました。
大泉市長は国内有数の観光地で、道南地域で雪も少なく過ごしやすい気候で自然災害も少ない地域と紹介。また空港も中心部から近く「名古屋・函館間は1日1便が運航しており、1時間半で着く」とアクセスの良さや、8つの高等教育機関もあり、豊富な人材もいる点も強調しました。大泉市長は「視察費用の補助や拠点開設の支援補助も充実していますので、ぜひご検討を」と呼び掛けました。
講演終了後の懇親会でも、「名城社長会」のメンバーと積極的に意見交換する姿が見られました。
- 函館市に拠点を構え、同市の企業誘致の対応を紹介した株式会社ワダエンジニアリングの和田伸夫 代表取締役
- 函館市の魅力を紹介した大泉市長