トップページ/ニュース 外国語学部宮下ゼミが「名城大学難民映画祭パートナーズ上映会2025」を開催

開会の挨拶をするゼミ生 開会の挨拶をするゼミ生
説明を聞く参加者 説明を聞く参加者

深刻化する世界の難民問題について知り・伝え・行動する社会連携実践演習に取り組む外国語学部の宮下大夢准教授とゼミ学生が6月26日、国連UNCHR協会の後援で「名城大学難民映画祭パートナーズ上映会」をナゴヤドーム前キャンパスで開催しました。昨年に引き続き2回目となった本イベントには、学内外から46人が参加しました。

冒頭で宮下ゼミ生の一人から「数ある候補作品の中から、ゼミ生全員で議論を重ね、この作品を選びました。世界では紛争が増加しており、日本にも難民や避難民が逃れてきているが、こうした現状は十分に知られていない。世界の現状と日本に来る難民を知ってもらえる機会になれば」と挨拶。続いて、2024年末時点で紛争や迫害などにより故郷を追われた人の数が1億2,320万人に上り、日本の人口とほぼ同じ人数である現状と、日本の難民認定は依然として少ないものの、2021年以降難民認定とは別の方法で、日本も故郷を追われた人々の受け入れを拡大している状況を報告しました。

今回の上映作品『難民アスリート、逆境からの挑戦』の紹介では、2021年に開催された東京オリンピックが舞台で、29人の難民選手団の中で、イラン、シリア、南スーダン、カメルーン出身の5人の難民アスリートの物語が描かれており、「5人は全く異なるバッググランドを持ち、彼らの前に何度も立ちはだかる壁と、それに屈することなく挑戦する姿にご注目ください」と紹介しました。

  • 世界の難民・避難民の状況を報告 世界の難民・避難民の状況を報告
  • あらすじを説明 あらすじを説明

宮下准教授「この作品で難民のイメージも変わったのではないか」

上映後に宮下准教授は「2024年のパリオリンピックで、ボクシング女子で難民選手団の選手が初めてメダルを獲得した。今回の映画で難民は『かわいそうな人々』『負担になる』『治安が悪くなる』という偏ったイメージが変わったのではないか」とした上で、「世界には夢を持つことを諦めざるを得ない難民も多く、多くの方々が亡くなっている。宮下ゼミでは今後も知るだけではなく、他者に伝え、支える活動を積極的に行っていきたい」と話し、UNHCRの難民支援やUNICEFのガザ人道危機緊急募金への寄付を呼びかけました。集まった募金6,608円は国連UNHCR協会および日本UNICEF協会を通じて国連に寄付されます。

  • 東京オリンピックでの難民選手団 東京オリンピックでの難民選手団
  • 閉会で挨拶する宮下准教授 閉会で挨拶する宮下准教授

上映作品

  • 案内チラシ 案内チラシ

『難民アスリート、逆境からの挑戦』(原題: WE DARE TO DREAM)
監督: WaadAI-Kateab /イギリス/ 2023年/ 98分/ドキュメンタリー

イラン、シリア、南スーダン、カメルーン出身の難民アスリートたちの物語。彼らは受け入れられた国で、チャンスと安全を求めて泳ぎ、走り、闘う。難民となった背景、個人の物語、そして、逆境を支えたオリンピック・スポーツを追ったこの映画は、世界の舞台で競い合うためにトレーニングに励む彼らの人生と希望を映し出す。
難民映画祭スピンオフ企画/世界難民の日(2024)特別上映作品
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