トップページ/ニュース ラグビー元日本代表で経済学部の小泉和也准教授が薬学部で講義
テーマは「Sports for all-する・みる・ささえる-」 スポーツを取り巻く環境を解説

ラグビーの元日本代表で本学経済学部の小泉和也准教授(健康・スポーツ科学、スポーツ行動学)が7月4日、八事キャンパスで行われた薬学部の梅田孝教授が担当する1年次前期開講科目「健康・スポーツ科学理論」の講義で登壇し、2コマ合わせて約270人の学生にスポーツを取り巻く環境やオリンピックをはじめとする世界レベルのスポーツ大会の開催意義などを解説しました。
「スポーツの『品位』はドーピングや差別などで常に脅かされている」と指摘
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ラグビー日本代表の「CAP」を披露する小泉准教授
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日本代表のCAPとユニフォーム
経済学部の体育の授業で学生を指導する小泉准教授は、山梨県立日川高校でラグビーを始め、早稲田大学や神戸製鋼でレギュラーとして活躍。ポジションはFW(フォワード)のフランカーで、日本代表として試合に出場すると与えられる名誉の称号「CAP(キャップ)」は12を数えます。現役引退後は神戸大学大学院で「中高年ラガーマンの競技性」についての研究に取り組みました。
「Sports for all-する・みる・ささえる-」と題した講義では、小泉准教授はまず自己紹介しながら、早稲田大学時代に余力を残して止めない「ALL OUT」の考え方を学んだことや、ラグビーは「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」の5つの要素があり、「品位」が最も大事であることなどを説明。さらに「ドーピングや差別、ハラスメント、贈収賄などでスポーツの『品位』は常に脅かされている」と指摘しました。
続いて小泉准教授は、オリンピックのビジネスとしての側面やジェンダーの問題、スポーツ大会がもたらすレガシー、30歳以上のスポーツ愛好者なら誰でも参加できる生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ」などを紹介して「社会の要請を受けてスポーツは変わっていく」と強調。薬剤師を目指す学生たちには「社会から何を要請されていて、どうしたら薬剤師として活躍する場が増えるかを考えて」とアドバイスしました。
「自分にとって大切なものは何かを考え、目標に向かって一歩ずつ進んでください」
小泉准教授は講義の中でラグビー日本代表として授与された「CAP」を披露したほか、最後には学生たちへのメッセージとして「現在は過去の結果の積み重ね、未来は現在の蓄積。自分にとって大切なものは何かを考え、目標に向かって一歩ずつ進んでください」と語り掛けました。また、「その経験は必ず将来に活きます」と2026年に愛知県で開催される「アジア・アジアパラ競技大会」の学生ボランティアへの参加も呼び掛けました。
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神戸製鋼時代の雄姿も紹介
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講義を聴く学生たち