トップページ/ニュース 韓国・釜山の半導体新素材担当者が来日し、理工学部材料機能工学科の上山教授らに連携を要請

赤﨑勇特別栄誉教授が使用していた研究室の前での記念撮影 赤﨑勇特別栄誉教授が使用していた研究室の前での記念撮影

韓国の釜山広域市の半導体新素材を担当するチョ・ヨンジュン半導体政策チーム長らと釜慶大学校工学部のペ・シヨン助教、ハン・ドンピョ助教が7月14日、理工学部材料機能工学科で窒化物半導体などを研究している上山智教授、竹内哲也教授、岩谷素顕教授を訪ね、釜山広域市で展開している半導体産業計画の説明と協力を呼び掛けました。ハン助教は2016年から5年間、上山教授のもとで博士研究員として研究しており、その縁もあり、今回の来訪につながりました。

チョ半導体政策チーム長「釜山は韓国で唯一、SiCパワー半導体の公的工場を有する都市」

釜山広域市では、2024年に半導体産業育成総合計画を策定し、グローバル半導体研究人材の交流活性化と国内外協力体制の構築を推進。2025年9月には第22回国際炭化ケイ素学術会議が開催される予定です。チョ半導体政策チーム長からは「韓国政府の支援もあり、2012年以降、釜山ではパワー半導体の産業基盤の構築に取り組んできた。韓国で唯一、シリコンカーバイド(SiC)パワー半導体の公的工場を有する都市」と強調。さらに「名古屋と釜山は飛行機で1時間半。北海道に行くより近く、名古屋大学と名城大学にも協力を仰ぎたい」と訪問の意図を説明しました。

  • 意見交換する上山教授(右から3人目)とチョ半導体政策チーム長(左) 意見交換する上山教授(右から3人目)とチョ半導体政策チーム長(左)
  • 来日したメンバーを紹介するハン助教 来日したメンバーを紹介するハン助教

上山教授「ハン助教とは一緒に研究してきた。今後も連携したい」

釜慶大学校工学部のペ助教からは、「釜慶大学校の学生数や教員数など規模は、名城大学とほぼ同じ」と紹介し、同大が現在取り組んでいるパワー半導体の研究内容を説明しました。上山教授からも本学の紹介と共に、3教員が取り組む窒化物半導体の研究成果が披露され、両大の理解を深めていました。
上山教授は「ハン助教とは私の研究室で博士研究員として一緒に研究してきた間柄。現在も交流があり、今後も連携していきたい」と意気込みを話しました。

  • 赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室を見学する様子 赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室を見学する様子
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ