トップページ/ニュース アーナンダ・クマーラ名誉教授が「スリランカ国際スタディ・ツアー」を開催

6年ぶりにツアーを再開 人間学部の志村ゆず教授や英語教師ら6人が参加

クマーラ名誉教授(左から4人目)と国際スタディ・ツアーの参加者 クマーラ名誉教授(左から4人目)と国際スタディ・ツアーの参加者

本学外国語学部の初代学部長で、スリランカ初の日系大学「ランカ・ニッポン・ビズティック・インスティチュート」(LNBTI)の学長を務めるアーナンダ・クマーラ名誉教授が企画した「スリランカ国際スタディ・ツアー」が7月25日から30日にかけて行われ、参加者は現地の自然や文化、人々の暮らしと社会、国際支援NGOによる国際開発の現場などに触れ、スリランカに関する学びを深めました。

女性の社会進出支援プロジェクトやリーダーシップ育成研修など視察

  • 研修の様子 研修の様子
  • ミンネリヤ国立公園のゾウの群れ ミンネリヤ国立公園のゾウの群れ

クマーラ名誉教授はスリランカ出身で、日本の国際支援NGO「タランガ・フレンドシップ・グループ」(TFG)の理事長を務め、2023年には「日本とスリランカの相互理解」の功績が認められて外務大臣表彰を受けています。本学の学生をはじめこの地域の専門職のための総合学習としての国際スタディ・ツアーの実施は6年ぶりで、人間学部の志村ゆず教授や英語教諭、スクールカウンセラー、樹木医ら6人が参加しました。

スタディ・ツアーでは、TFGが取り組む農場でのシナモンやヤシなどの主要作物の栽培や加工の現場を視察したほか、ドライフルーツを製品化する乾燥機を女性グループに貸与して女性の社会進出を支援するプロジェクトの始動や、若手女性自営業者を対象にしたリーダーシップ育成研修も視察。参加者は草の根からの制度の構築と協働の仕組みを築くことが持続可能な開発協力のカギとなることを学びました。

また、乾季に水を求めて貯水池に集まるゾウの群れの「大集結」で世界的に知られるミンネリヤ国立公園ではジープに乗ってゾウに間近に迫る体験を楽しみながら観光収益を生かした保護活動の実践に触れたほか、ツアーを通して多種多様なスリランカ・カレーとその付け合わせ、白米や米で作られた麺、雑穀米などの主食、ドリアンやマンゴスティンなどの果物を味わい、スリランカの豊かな食文化を堪能しました。

現地の日系大学の学生たちと国際交流ワークショップも実施

コロンボ市では日本とスリランカの産学教育連携の象徴的存在である「LNBTI」を訪問し、参加者は学生たちと国際交流ワークショップを実施しました。「学生たちにとって印象的だったのは、日本からの来訪者が常に対話を重視し、文化や価値観の違いを尊重しながら学び合う姿勢だったことです」とクマーラ名誉教授。「今後も私たちTFGは持続可能な社会づくりに寄与する自立支援活動を地道に続けていきたい」と話していました。

また、8月には経済学部の佐土井有里教授のゼミ生約30人も研修でスリランカを訪問し、LNBTIの学生たちと交流しました。本学の学生たちがSDGsアイデアプレゼンを英語で行ったほか、両大学の学生が11グループに分かれてLNBTIの周辺やコロンボ市内を散策し、買い出しもして食事を持ち寄り、夕食パーティーを楽しみました。

  • TFGの研修 TFGの研修
  • 佐土井ゼミ 佐土井ゼミ
  • 世界遺産のダンブッラの石窟寺院 世界遺産のダンブッラの石窟寺院
  • 初代大統領ジャヤワルダナの記念館で 初代大統領ジャヤワルダナの記念館で
  • スリランカ料理 スリランカ料理
  • スリランカのカレー スリランカのカレー
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