トップページ/ニュース ごみ収集プロセスの効率化とスマート化を目指した取り組みを実施(報告)
情報工学部 鈴木 秀和教授が日進市と連携協働事業を実施
日進市が実施する令和6年度「提案型大学連携協働事業」において、本学情報工学部 鈴木教授による「ごみ集積所のスマート化に関する提案事業」が採択されました。本事業は、日進市と連携協定を締結している大学が協力し、より魅力あるまちづくりを目指すものです。
鈴木教授の事業では、ごみ集積所にIoTデバイス(インターネットに接続されたセンサー機器)を設置する実証実験を通じて、将来的に以下のような効果を目指します。
- ごみ回収後の集積所における後出しをリアルタイムで検知し、住民からの通報を待つことなく、廃棄物収集運搬許可事業者への実測な連絡・回収を実現する。
- ごみが放置されている時間を把握し、夏場の悪臭が発生する可能性が高いごみ集積所を特定することで、データに基づいたごみ回収業務の最適化を実現する。
- カメラ型デバイスで集積所の状況を撮影し、ネットの破れやカラス被害の有無を遠隔で確認することで、補修の必要性を早期に判断できるようにする。
これまでに、鈴木教授はユビキタスコンピューティング研究室の学生とともに、日進市役所へのヒアリングや、市役所敷地内のごみ集積所へのカメラ型IoTデバイス設置(実証実験)などを進めてきました。
鈴木教授は本事業を振り返り、
「IoTとAIを活用することで、ごみ袋の有無を高い精度で検出できることを実証しました。今後、ごみの種類や量なども把握できれば、都市におけるごみに関するより詳細なデータが蓄積されるため、これらを分析して得られたインサイトに基づいた意思決定とアクションを起こすデータドリブン型政策立案への転換が期待されます。」
とおっしゃっています。
本学は2016年3月に日進市と連携協力の協定を締結しており、鈴木教授らはその一環として本事業に協力しています。
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開発したカメラ型IoTデバイス
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実証実験の様子