トップページ/ニュース 佐川眞人特任教授が附属高校の高大連携講座で講演

生徒の質問に答える佐川特任教授 生徒の質問に答える佐川特任教授

名城大学附属高等学校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として9月30日、同校で高大連携講座が開催され、世界最強の磁石「ネオジム磁石」の発明者で大同特殊鋼株式会社顧問であり、名城大学の佐川眞人特任教授が同校全生徒約2,000人に講演を行いました。ノーベル賞の発表直前に開催されたこともあり、メディアも8社が取材に訪れ、注目度の高さが伺われました。

佐川特任教授は1982年にネオジム磁石を発明し、その功績によって、2022年クイーンエリザベス工学賞、2024年欧州発明家賞(非欧州諸国部門)など、数々の国際的な権威ある賞を受賞されています。小型モーターの高性能化を可能にしたネオジム磁石は、スマートフォンや電気自動車など、私たちの生活に不可欠な多くの製品に革命をもたらしています。

「どんな仕事でも、考える能力がある人が成功する」

  • 会場以外の生徒は各教室に配信されたLIVE中継で聴講 会場以外の生徒は各教室に配信されたLIVE中継で聴講
  • 自動車の中でも多くのネオジム磁石が使用されている 自動車の中でも多くのネオジム磁石が使用されている

同日の講演のテーマは「世界最強ネオジム磁石をどうやって見つけたか?」で、生徒を前に「ネオジム磁石」の構造の解説から話しをはじめました。開発に至る経緯では、独学で磁石のことを勉強し、「なぜ、安価で資源が豊富にある鉄を使った磁石ができないのか」という疑問から、休日でも実験を繰り返し、開発にこぎ着けたという。
生徒に向けたメッセージでは「考えて考えて考える」「希望を持つ。目標を持つ」「目標を達成するまで挑戦し続ける」の3点をあげ、佐川特任教授は「どんな仕事でも、考える能力がある人が成功する。イノベーションは若い時だからこそ生み出せる。若いうちに挑戦してほしい」と力を込めました。

講演終了後には、貴重な機会に質問しようと生徒の長蛇の列ができました。メディアの囲み取材にも応じた佐川特任教授は「レベルの高い質問が多くあり、よく勉強していることが分かった。将来有望な生徒さんたちで、ぜひ研究者になって、イノベーションを起こしてもらいたい」と話しました。

  • 生徒に向けてのメッセージ 生徒に向けてのメッセージ
  • メディアの質問に答える佐川特任教授 メディアの質問に答える佐川特任教授
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ