トップページ/ニュース 「体操のお兄さん」佐藤弘道・薬学部特任教授が「運動療法」と「健康実践教室」で指導
5年生約20人と受講者約35人に健康づくりに役立つ体操のお手本を見せる
NHK「おかあさんといっしょ」の第10代「体操のお兄さん」として知られる薬学部の佐藤弘道特任教授が11月7日、八事キャンパス体育館で行われた5年次開講科目「運動療法」の講義と薬学部公開講座「健康づくりのための健康実践教室」で、学生約20人や中高年が中心の実践教室の受講者約35人に健康づくりに役立つ柔軟運動や筋肉トレーニングなどの体操の数々を指導しました。
変わらぬ優しい笑顔とユーモアを交えて指導 自らのリハビリ経験も紹介
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楽しく指導
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リハビリ中とは思えない動き
「運動療法」の科目は、薬剤師になって地域の「健康サポート薬局」で住民の健康づくりを担ううえで必要な運動指導の技能の習得を目指しています。佐藤特任教授は2024年6月に脊髄梗塞を発症して下半身が麻痺し、現在も週2回のリハビリを続けていますが、この日はサポート役を担った久美子夫人とともに、リハビリ中とは思えない動きも見せながら時にユーモアを交え、学生や受講者を楽しく指導しました。
学生たちは次週の「健康実践教室」で受講者を指導することになるため、講義では佐藤特任教授は中高年に運動指導をする際の心構えやサポートの仕方など、さまざまなノウハウを学生たちに伝授。まず受講者の顔色や目の充血などをさりげなくチェックすることや、屈伸や首回しなどの運動では「足の裏をしっかりつけて」と声を出すことなどをアドバイス。さらに「皆さんの若さを存分に発揮してパワーを届けましょう」と呼び掛けました。
講義の前半と後半の間に開催された「健康実践教室」では、新カリキュラム「プロフェショナリズム」でボランティアを学ぶ2年生5人も加わり、学生たちが受講者をサポートしながら佐藤特任教授の指導を受けました。「忍者座り」から立ち上がり、片足でバランスを取る筋肉トレーニングや、2人1組になっての多彩な運動、頭の体操や手遊びなどに学生や受講者たちは1時間にわたって取り組み、心地よい汗を流していました。
佐藤特任教授は講義を担当する梅田孝教授が弘前大学大学院医学研究科社会医学講座在職時代に学位(医学博士)指導を行った教え子という縁で、2022年4月に本学薬学部の特任教授に就任しました。以来、佐藤特任教授は毎年「健康実践教室」とその前後に行う「運動療法」で講師を勤めており、脊髄梗塞を発症してから間もない2024年も元気な姿を見せ、学生や受講者に自らのリハビリの経験なども伝えていました。
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学生が一般受講者をサポート
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2人1組の運動では学生と一般受講者がペアに
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手遊びも指導
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佐藤特任教授を紹介する梅田教授(左)


